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コーディネート

下半身の体型カバーに悩む大人の女性へ。スッキリ見せるコーディネートのコツ

30代以降になると、体型に関するファッションお悩みが増えてきます。

なかでも多いのは、お尻や太ももなど下半身に肉がつきやすくなり、これまで着ていた洋服をうまく着こなせなくなったという内容です。

具体的には、以下のような問題があります。

  • お尻が目立って、これまで着ていた服がしっくりこなくなった
  • 下半身が太くて何を着てもおしゃれに見えない
  • 肉がついたことでO脚や脚の短さが強調されるようになった
  • 着る服が限られてコーデがマンネリ化している…などなど。

コンプレックスを感じていると、自信を持って着られる服が限られてしまい、ファッションそのものを楽しめなくなりがちです。

人それぞれに悩みやコンプレックスはあるものですが、その悩みが分かれば解決する方法も見つけやすくなります。

この記事では心理学の視点も取り入れながら、大人が抱える下半身に関するファッションの悩みに向き合い、効果のある解決策を探ります。

30代以降に下半身がやせにくくなる理由

体型が変化するおもな理由は、年齢とともに基礎代謝が落ちることやホルモンバランスの変化などです。

また、ヒップや太ももは冷えによるむくみなどの影響も受けやすいため、結果として下半身がやせにくくなってしまうのです。

こういった悩みを抱える方が最初に気づくのは、「なんだかしっくりこない」という違和感であることが多いようです。

違和感を覚えながらも同じファッションでいると、そのうち知らず知らずのうちに、かえって問題を強調するようなファッションに行きついてしまうこともあります。

とはいえ、急いでエクササイズをしようとしても、気になるパーツだけを細くするのはなかなか難しいことです。

こういった悩みを毎日着る洋服で解決できたら嬉しいですよね。

体型カバーの前に大切なプロセス~令和時代の美の叶え方

太っているか痩せているかといった外見上の要因は、本来その人自身が持つ美しさとは別の話です。人の体形は十人十色です。

また美しいとされるものは、その時代の社会に大きく影響を受けるもので、年月が経てば美しさの基準も変わります。

令和の時代は、多様な美しさを認めながら、なりたい自分を選んで叶えていく時代です。

まずは今の体型を知って、ありのままの自分を尊重してあげてください。その上で目的を持って対策を取り入れていきましょう。

ちょっとしたことですが、何か悩みを解決する時にはとても大切なことです。

このプロセスを取り入れることで、この先をニュートラルな気持ちで取り組めるようになるからです。

次からは、パーツ別の問題について、それぞれの内容と解決策をご紹介します。

30代40代ファッションに多い下半身の悩み

体型の変化を受けた30代40代に生じやすいのは、以下のような悩みです。

  • お尻が大きい
  • 太ももが太い
  • ふくらはぎが張っている
  • O脚が目立つ

では、それぞれのお悩みを抱える方が陥りやすい問題について解説します。

お尻が大きい

タイトな服だとお尻がむっちりして下着のラインが出てしまう。反対にゆったりした服だと、今度は下半身全体が大きく見える…。お尻の大きさという悩みを抱えていると、どんな服を選んだらいいのか迷いますよね。お尻が大きい人の多くは、ヒップサイズに合わせて服のサイズを選ぶことが多いと思います。その結果、お尻はぴったりなのにウエストや脚はぶかぶかなど、他のパーツに影響が出てくることもしばしば…。洋服はシルエットによってイメージが変わり、シルエットはサイズの違いに影響されます。そのため、デザインに惹かれて買った服が、着てみたら想像通りにならなかったということも起こりえます。

太ももが太い

ストレートパンツなど足首まで一直線のパンツを履くと、太ももだけがパツンパツンになり、カッコよく履きこなせない…。立ったり座ったりを繰り返すたび、股や膝の部分にシワが寄るのも困りますよね。隠すためにいつもスカートを履いているけれど、本当はパンツをおしゃれに履いてみたい。そんな思いを抱いている方も多いでしょう。太ももは脚のパーツの中でも太りやすくて痩せにくいパーツだといわれています。立ち方や歩き方の癖による影響も受けやすく、太ももの前側が張り出しやすいタイプの方も多いものです。なかには午後になるとむくみやすく、午前中とはシルエットが変わってしまうことに悩む方もいます。

ふくらはぎが張っている

 

一見すると太っているようには見えないのに、ふくらはぎだけが張っているという方も少なくありません。このタイプの方が短い丈のスカートを履くと、脚全体ががっちりとした印象になってしまいます。細身のパンツを履く場合も、ふくらはぎだけが浮かび上がってしまいがちですよね。ふくらはぎは複数の筋肉が組み合わさって成り立っています。これらの筋肉を部分的に、または全体的に使いすぎて発達すると、ふくらはぎがパンパンになってしまうのです。このように根本的な原因が単純に脂肪だけではないことが多いため、ダイエットをしても結果が反映されにくいパーツです。

O脚が目立つ

 

O脚とは膝とくるぶしのあいだに隙間ができてしまった状態のことです。程度の違いはありますが、日本人の多くがO脚の悩みを抱えているといわれています。筋肉のあいだや上に脂肪がついて、よりO脚が強調されることもあります。O脚がコンプレックスだという方は丈の短いスカートを選びづらいですよね。また、脚のどの部分にカーブがついているかによって、ミディ丈やミモレ丈といった半端丈のスカートであっても、履くのをためらってしまうのではないでしょうか。パンツに関しても細くてぴったりとしたものは履きこなすのが難しく、一般的に引き締めに有効だといわれる濃い色のボトムスを履くと、脚の形を目立たせてしまうことがあります。

ファッションで下半身カバーの悩みを解決するコツ

ボトムスの色に気をつける

出典:Pierrot

一般的に引き締め効果が高いのは濃い色です。同じサイズのボトムスでも、濃い色と薄い色では見え方に違いが生じます。黒やネイビーをはじめとする定番の濃い色は、ボトムスとして使いやすい色です。ただし、これには例外もあります。上に着る服が同じく濃い色の場合は、対比による引き締めの効果を得ることが難しいでしょう。またこの場合は、全体が縮小して見えることによって、短さや太さなどマイナスの要素が強調されることもあります。濃い色を使わずに下半身やせを狙うときは、上下の色みをそろえて、ボトムスを一段濃い色にするとうまくいきます。

脚の形に合うシルエットのボトムスを選ぶ

出典:Pierrot

ひとえに体型カバーといっても、お悩みのパーツがどこかによって選び方が変わってきます。まず、お尻の大きさを隠したい場合は、太ももとの境目を目立たせないことや、他の細い部分と対比させないことが大切です。ボックスシルエットのパンツなど、ヒップラインが目立たないストンとした形のボトムスを選び、全体的に縦のラインを強調するように心がけるとよいでしょう。次に、膝から下は細く、太ももが太いことを気にしている方は、ウエストから膝にかけて余裕があるテーパードパンツを選ぶのがおすすめです。全体的にゆとりがあるデザインなら、気になる部分を自然に隠すことができます。O脚に悩む方は、膝から下のラインを強調させないことがポイントです。

生地の厚みや伸縮性を意識する

出典:Pierrot

気になるパーツを目立たせないためには、その部分のラインを拾わないようにすることが重要です。しっかりとした厚みのある生地や張りのある生地などは、カバー力があって体型を拾いにくいでしょう。反対に薄手の生地や伸びる生地は、補正する力をあまり期待できません。ただし、これにも例外があり、タックやギャザーが効果的に使われていれば、立体感が生まれて体形が出にくくなります。伸縮性のある生地についてもドレープをいかしたデザインなどは、シルエットを楽しみながら体型をカバーできます。生地の厚みや伸縮性に注意しながら、どんなディテールを用いているかにも注目してみてくださいね。

さり気なくお尻を隠せるトップスを合わせる

出典:Pierrot

ボトムスだけで問題を解決しようとすると、コーディネートの幅が狭くなってしまいがちです。その結果、気がついたら上下ともに似たようなデザインの服ばかり着ていた、などということはありませんか?体型をカバーできる服はボトムスだけに限られません。例えば、腰にかかるチュニック丈のトップスを着れば、気になるお尻まわりをさり気なく隠すことができますし、高い位置で切り替えたAラインなら、隠しながら女性らしいシルエットを楽しむこともできます。このテクニックを使えば、淡いカラーや柔らかな素材のボトムスにも挑戦しやすくなります。トップスのデザインを活用すると、着てみたいアイテムをどんどん試せるようになりますよ。

トレンドをチェックして悩みに効く服を見つける

ファッションアイテムは日々進化しています。体型をカバーする服についても、トレンドを取り入れながら隠せる優秀な服や、気になるところを目立たせない服などが登場しています。これまで聞いたことのないアイテムが意外に役立つこともあるため、服選びの視野を広げると何かとプラスになります。ここ数年で登場した体型カバーに効くアイテムは、ハイウエストにギャザーを寄せたペーパーバッグパンツや、太ももに大きなポケットがついたベイカーパンツなどがあります。どちらもお尻や太ももをきれいに隠せる頼もしいデザインです。こういった新しい服を見つけるには、インターネットや雑誌を活用して、ファッションの情報に触れる機会を作るのがおすすめです。

腰の位置が隠れるボトムスを選ぶ

出典:coca

脚やお尻の太さに悩む方は多いものですが、実際にはどこか一部の太さが原因というより、全身に対してのバランスが太く感じさせるものです。このバランスを整えるときには、脚を長く見せることを意識するとうまくいきます。長さそのものを変えるのは難しいことですが、服の選び方やテクニックでカモフラージュすることは可能です。取り入れやすくて効果が高いのは、ウエストの位置が高めになっているハイウエストの服です。脚が長く見えると、全体的にスラッとしてスタイルアップにつながります。ハイウエストのボトムスはデザインの幅が広く、シンプルなものだけでなく、ベルトでウエストの高さを強調したものや、装飾を兼ねてボタンやレースアップをほどこしたものなどがあります。

センタープレスやプリーツで縦のラインを強調する

出典:Pierrot

前の項では、脚の長さを意識するとうまくいくとお伝えしました。これに関連するアイテムとして、センタープレスやプリーツのボトムスもおすすめで、すっきり脚長に見せる効果に優れています。センタープレスの入ったパンツはバリエーションに富んでいて、ワイドパンツ、テーパードパンツ、フレアパンツなど、ほどんどのタイプに用意されています。一本のラインがあるかないかで、だいぶ印象が変わります。下半身の太さにお悩みの方は、ぜひセンタープレスが入っている一枚を見つけてみてくださいね。プリーツスカートも同様に、プリーツが作る縦のラインで脚長とスッキリ見えが叶います。プリーツが細かいほど上品で足さばきが楽なので、大人のボトムスとしてぴったりですね。プリーツの広がりが気になる方には、ヒップまではプリーツで途中からフレアになったデザインもおすすめです。

体型カバーに強いブランドを選ぶ

体型カバーの目線で洋服を買うときに大切なのは、自分に合ったサイズやデザインを選ぶことです。同じサイズのアイテムでも、ショップによって実際の寸法が異なります。数あるショップの中から、そういったブランドを見つけるには、自分の年代をターゲットにしたブランドや、体型をきれいに見せることをテーマにしているブランドを選ぶことをおすすめします。特にサイズの展開が豊富なブランドは頼りになります。通販で自分の体型に合ったブランドを見つけたい時は、目星をつけたオンラインショップのボトムスについて、商品の詳細からヒップ、ワタリ幅(太ももの付け根の幅)などをチェックします。手持ちの良く着る服と比べるとイメージがつかみやすいでしょう。このようにして信頼できるブランドを見つけておくと、洋服選びで失敗することもなくなってきます。

「隠す」と「見せる」を効果的に使い分ける

出典:Pierrot

気になるパーツは隠したくなるものですが、それだけにとらわれて隠してばかりだと、コーディネートが重くなってしまうほか、かえってその部分を強調してしまうことがあります。こうなることを防ぐためには、全体のバランスを確認しながら、「隠す」と「見せる」をじょうずに使い分けることが大切です。たとえばワイドパンツで下半身を丸ごと隠すときには、細い足首を出して対比させながら、全体をスッキリ見せるといった具合にバランスを取ります。ブランドによっては、好みの着丈を選べるアイテムが用意されていることがあります。軽やかなデザインのシューズを合わせるのも一つの方法です。はじめは難しく感じるかもしれませんが、このテクニックを使いこなせるようになると、コーディネートする力がどんどん磨かれていき、似合う洋服を見つけるのが得意になります。

ファッションを味方につけて、おしゃれの舵を取り戻しましょう

出典:Pierrot

体型のコンプレックスを抱えている方は案外多いものです。

特に、もともとファションに興味があって、これまでご自分でさまざまな方法にチャレンジしてきた努力型の方が多いようです。

うまくいかなかった経験から悩みが深刻になってしまうケースも少なくありません。

けれども、ここ最近のトレンドは体型をきれいに見せることとリンクしており、ショップには体型カバーに特化したアイテムがたくさん並んでいます。

こうしたアイテムの力を借りれば、ファッションについてのストレスが減り、欠点だけを気にする状態から一歩先に進むことができます。

おしゃれの主導権を自分の手に取り戻して、これからのファッションを笑顔で楽しんでいきましょう。

ライター紹介

Saori

一般財団法人 日本能力開発推進協会「メンタル心理カウンセラー」
日本インストラクター技術協会「服飾インストラクター」

心理カウンセラーとしてカウンセリングを行う傍ら、更なる学びを求めて大学に通う。全ての女性がハッピーになれるような、ファッションからビューティーまで幅広く情報をご提案致します。

  • この記事を書いた人
Saori

Saori

一般財団法人 日本能力開発推進協会「メンタル心理カウンセラー」 日本インストラクター技術協会「服飾インストラクター」 心理カウンセラーとしてカウンセリングを行う傍ら、更なる学びを求めて大学に通う。全ての女性がハッピーになれるような、ファッションからビューティーまで幅広く情報をご提案致します。

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