肩のラインが華奢で、フェミニンな服装がよく似合うなで肩さん。
優しく可愛らしい印象を与え、周囲から羨望のまなざしを受けることもある一方で、「肩が下がっていて服を着こなせない」「上半身が貧相に見えてしまう」など、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回はこうした皆さんに向けて、なで肩をカバーできるトップスを集めてご紹介します。
まずは、なで肩さんの視点でカバーのポイントを知っておくことが重要。次に有効なデザインをチェックしていきましょう。
Contents
なで肩さんの抱えるファッションの悩みとは?
正常な骨格では鎖骨がわずかに上昇していて、肩は地面に対し平行に近いラインを描きます。
ところが、なで肩さんの場合は、鎖骨に傾斜がなく水平で、肩が首より低く下がった状態になっています。
華奢でフェミニンな印象を与える反面、貧相に見えたり重心が下がって見えたりというデメリットも…。
また、羽織ものがずり落ちる、肩のストラップが落ちるなど、服装がルーズに見えてしまうこともしばしば。
服に着られてしまうことを気にする人も多いようです。
なで肩をカバーするポイントとは?
華奢なシルエットを羨ましがられることも多い一方で、服選びや着こなしの悩みも多いなで肩さん。
そんななで肩さんが体型をカバーする時には、どんなことを意識すればよいのでしょうか?
①肩にボリュームをつける
なで肩さんは肩が下がっていて、肩の上部にボリュームが足りていません。
この部分をデザインでボリュームアップさせれば、シルエットをバランスよく整えることができます。
このタイプの服は意外と種類が多く、ポピュラーなところでは、パフスリーブ、パワーショルダー、フレアスリーブなどがあります。袖のデザイン以外では、横に広がるビッグカラーやフードなども、肩まわりのボリュームアップに役立つでしょう。
②首は詰まったもの・浅いものをチョイス
なで肩さんは肩が下がっているので、「肩で服を固定する」という着こなしが苦手です。
そのため、開きの深いVネックやクルーネックの服を着ると、ずれてネックラインが過度に開いてしまうことも多いのです。
こうした事態を防ぐためには、襟が詰まったハイネックやバンドカラー、開きの浅いボートネックなどを選ぶとよいでしょう。
③横幅を強調させる
なで肩さんは肩が斜めに下がっているため、通常より肩幅が狭く見える傾向にあります。
狭い肩幅を広く見せるためには、服のデザインで横幅を強調させてみましょう。
ネックラインでは上述のボートネックが有効なほか、四角く開いたスクエアネックなどもおすすめ。
襟が横に広がるビッグカラーも、なで肩さんの体型カバーに効果のあるデザインです。
おすすめのトップスデザイン スリーブ編
①パフスリーブ
出典:DoCLASSE
パフスリーブのパフは、「中に空気を入れるなどして膨らませたもの」という意味です。
ファッションでは、肩や袖口にギャザーやタックで膨らみをつけたデザインを指します。
パフスリーブは足りない肩幅を補ってくれるため、本来の下がった肩が目立たなくなるんです。
こちらのブラウスは生地にハリがある分、肩の膨らみが立体的に仕上がり、下がったなで肩をカバーしやすいでしょう。
リボンタイがあしらわれ上品な印象です。
②パワーショルダー
出典:Re:EDIT
パワーショルダーは肩にボリュームをつけたデザインのことです。
袖全体がふんわりとしたパフスリーブに対し、こちらは肩を強調しているという違いがあります。
肩幅にしっかりとボリュームを足せるので、なで肩さんもバランスが取りやすくなるはず。
80年代ファッションのリバイバルで、アイテムの数がグッと増えているパワーショルダー。
コーディネートをフェミニンに変換してくれるので、辛口コーデの調整にもぴったりです。
出典:Re:EDIT
過度な膨らみが気になる人は、ギャザーではなくタックを施したパワーショルダーがおすすめです。
肩幅をしっかりボリュームアップしつつ、二の腕はスッキリとした印象に仕上がりますよ。
ギャザーを寄せるより甘さは控えめで、大人っぽい雰囲気を演出できるでしょう。
ネックラインはボートネックに近いクルーネックで、程よく横幅を強調してくれます。
あまり主張しすぎないデザインなので、キャミワンピースやジャンパースカートとのレイヤードにもぴったりです。
③フレンチスリーブ
出典:DoCLASSE
身頃と袖に切り替えのないフレンチスリーブは、肩のラインがずれるという心配がありません。
なで肩さんの華奢な肩をそのまま活かして、フェミニンな着こなしを楽しめるでしょう。
Tシャツやカットソーはハリのある生地を選ぶと、袖が跳ね上がり肩幅をさり気なく強調してくれます。
シンプルなフレンチスリーブトップスは使えるシーンが多く、通勤のインナーやレイヤードスタイルにも活躍します。
④フレアスリーブ
出典:Pierrot
ドレープが美しいフレアスリーブも、肩にボリュームを出すのに有効なデザインです。
なで肩さんの華奢な肩から落ちるように袖が広がり、魅力を活かしながら体型をカバーできますよ。
袖の付き方や長さでイメージが異なるフレアスリーブ。
こちらのように長めの袖なら、気になる二の腕を丸ごとカバーすることもできます。
袖口にギャザーが寄せられているとボリュームが増し、肩幅をカバーする効果が高くなるでしょう。
出典:Pierrot
通常の袖にフレアを足したデザインのトップスも、肩幅を強調させたい方におすすめのデザインです。
下がった肩をカバーしながら、フレアが理想的なシルエットを作ってくれますよ。
袖が二重になっているため、フレアだけだと肌寒い秋冬にぴったり。
この時期に人気のクラシカルファッションとも相性抜群。
ワイドパンツやデニムパンツを合わせた甘辛スタイルは、オフィスカジュアルやお出かけのコーディネートにも最適です。
⑤フリルスリーブ
出典:DoCLASSE
ボリューミーなフレアスリーブに対し、可愛らしく肩口を飾るのがフリルスリーブです。
袖にかかる面積が少ないので、涼しく過ごしたい夏のコーディネートに適しています。
肩の少し内側からフリルが入ったものは、着用するとフリルの部分が軽く跳ね上がり、肩の下がり具合が目立たなくなるでしょう。
なで肩さんはデコルテが寂しくなる人も多いですが、ネックラインにラッフルやギャザーが入っているものなら華やかに見えますよ。
おすすめのトップスデザイン 襟・ネックライン編
①フリルカラー
出典:Pierrot
なで肩さんの下がった肩をおしゃれに隠せるのが、襟が横に広がるビッグカラーのブラウスです。
ギャザーが寄せられているタイプは立体的に仕上がるので、肩幅のボリュームアップに繋がりますよ。
甘めのイメージがあるビッグカラーですが、こちらのように襟の幅が均一で、かつ長さも十分にあるタイプなら、ケープに近い感覚でスタイリッシュに着こなせるはず。
パンツやシンプルなスカートを合わせて襟を際立たせたいですね。
②スクエアカラー
出典:DoCLASSE
もうひとつ横幅のあるビッグカラーでおすすめなのがスクエアカラー。
四角いラインがフレーム感を補って、肩幅があるような錯覚を起こさせるからです。
直線的なラインがシャープな印象を与えるので、フリルやギャザーの甘さが苦手な方にもおすすめです。
デザインの効果をしっかり得るためには、襟が肩に掛かるかはみ出るタイプを選びましょう。
アイテムによってはセーラーカラーという名称がついているものもあります。
③ボートネック
出典:DoCLASSE
冒頭でもお伝えしたように、なで肩のカバーでは横幅を強調させることが重要で、ネックラインの浅さも大事なポイントです。
この2点を抑えているのが、浅い横長のカーブを描くボートネック。
こちらのニットは長めの袖先とパフスリーブが特徴で、大人に似合うエレガントなシルエットを叶えてくれます。
装飾が控え目でシンプルなので、チェック柄のボトムスなど印象的なアイテムにも合わせやすいでしょう。
④スクエアネック
出典:Re:EDIT
下がった肩にフレーム感をプラスしてくれるスクエアネック。
縦の開きが控えめで、首まわりの横幅を強調してくれるものが効果的です。
画像のようなボリュームスリーブのデザインは、肩にボリュームも出せていいこと尽くめ。ボーダーが浮かび上がる凹凸生地を使い、生地の面でも肩幅をカバーしてくれますよ。
アクセントとして映えるカラートップスには、ブラックのワイドパンツやネイビーデニムパンツが似合います。
⑤ハイネック
出典:Pierrot
襟が軽く立ち上がったハイネックは、なで肩さんに似合うデザインの一つです。
ネックラインが固定されるので、肩が下がっていてもきれいに着こなせますよ。
特におすすめなのは襟元に装飾をあしらったトップス。レースやフリルが足りないボリュームを補い、寂しくなりがちな顔まわりを華やかに見せてくれます。
この他のデザインでは、胸元にギャザーでボリュームをつけたものやリボンを添えたデザインもお似合いです。
できれば肩が目立つドロップショルダーは避け、ジャストサイズやパフスリーブを選びましょう。
⑥バンドカラー
出典:Pierrot
バンドカラーはハイネックより低めの立ち襟で、シーズンを問わず使いやすいことがメリット。
程よく詰まった襟元はなで肩さんにも着こなしやすく、シンプルなブラウスやシャツならオールマイティに使えます。
肩幅がジャストサイズのバンドカラーブラウスは、一枚でコーディネートする他、ベストを合わせたレイヤードスタイルにもぴったり。
ハイウエスト切り替えやボリューム袖など、好みの一枚を見つけて着まわしたいですね。
おすすめのトップスデザイン 装飾・柄編
①ヨーク切り替え
出典:Re:EDIT
装飾や補強のために切り替えたデザインのことを、「ヨーク」や「ヨーク切り替え」と呼びます。
肩に向かって広がるV字のヨークは、なで肩さんの肩を横に広く見せてくれるデザイン。
たっぷりのギャザーが寄せられたデザインなら、ふんわりとしたボリュームアップが叶います。
膨らみのある袖も可愛らしく、デートなどのフェミニンな服装に最適です。
デコルテはフラットなのでネックレスやスカーフも着けやすいでしょう。
②フロントタック
出典:DoCLASSE
こちらのトップスは肩にディティールを加えず、襟元からタックでボリュームをつけたデザイン。
詰まった襟元で薄いデコルテを隠し、ふんわりとした広がりで華やさを演出します。
肩幅はジャストサイズになっているので、華奢さを活かしてフェミニンに着こなしてみて。
同じ素材のガウチョパンツも用意されており、おしゃれなセットアップスタイルも楽しめます。
ウエストをインして着こなせばノーブルな大人の装いが完成します。
③フーディー
出典:DoCLASSE
ほのかな光沢感で肌をきれいに見せてくれる、大人女性のためのフーディー。
なで肩さんは鎖骨から肩に掛けてのボリュームが不足していますが、立体的なフードのおかげで貧相に見えません。
肩が華奢な人には、どちらかというとフェミニンな服装が似合います。
カジュアルアイテムのフーディーを選ぶ際は、袖口のデザイン、裾のカッティング、そしてサイズ感にこだわり、きれいめカジュアルに合わせやすいものを選ぶとよいでしょう。
④ボーダートップス
出典:Pierrot
ボーダーは横幅を強調する柄なので、肩幅を広く見せたいなで肩さんに向いています。
こちらのボーダーニットは上部がオフホワイト、下部がオフホワイト×ブラックに切り替えられているパネルボーダーというタイプ。
オフホワイトは膨張色なので、視覚効果による肩幅アップを期待できます。
全体がボーダーになっている物に比べて、カジュアル度が抑えられていることもポイント。
上品な服装にもスタイリングしやすいアイテムです。
出典:Pierrot
ボーダー柄は定番の柄ということもあって、配色やデザインのバリエーションが非常に豊富です。
肩にふんわりとした丸みをつけるパフスリーブ、横幅を広く見せてくれるスクエアネックなど、なで肩さんに嬉しいプラスアルファの要素を持ったアイテムも見つかります。
ベーシックカラーの配色に飽きたら、個性のあるレッド×ホワイトなどもおすすめです。
ベージュのワイドパンツやネイビーのデニムパンツを合わせると、大人のフレンチマリンを楽しめるでしょう。
「貧相に見せない!なで肩をカバーできるトップスデザイン18選」のまとめ
出典:DoCLASSE
なで肩をカバーするポイントをおさらいしましょう。
①肩にボリュームをつける
②首は詰まったもの・浅いものをチョイス
③横幅を強調させる肩をふんわり見せる
パフスリーブやパワーショルダーは、効果も感じやすく取り入れやすいアイテムです。
甘さを控えたい人や重ね着のコーディネートでは、他の要素でカバーしてみるとバランスよくカバーできます。
肩は骨格を印象づける大切なポイント。
お似合いのトップスでコントロールして、なで肩さんならではのファッションを楽しみましょう。