お子様の卒入園や卒入学を控えた多くのママにとって気になるのは、どんな服装で参加したらよいのかということではないでしょうか?
初めて学校関係の式典を迎える方にとっては、何を選べばいいのかわからないものですし、参加した経験があっても、お子様の門出により良い着こなしを目指したいところですよね。
そんなお悩みにお答えすべく、この記事では30代40代のママに向けたセレモニー服の選び方をご紹介します。
Contents
行事別に見る服装の基本とマナー
卒園式・卒業式の基本スタイルは?
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卒園式や卒業式は、教育課程を終えたことを保護者として見届ける大切な日です。そのため、式典の静粛なムードにふさわしい服装や、品格のある服装が好ましいとされています。落ち着いた雰囲気の装いとしては、ジャケットとスカート、またはワンピースやパンツを合わせたスタイルが無難です。カラーはネイビー、ブラック、グレーなどシックな色味が主流となっています。こうしたメインのアイテムに加えて、小物でお祝いの華やかさを演出するとよいでしょう。地域や校風によっても求められる内容が違うため、できれば周囲の先輩ママに聞いておくと安心です。
入園式・入学式の基本スタイルは?
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我が子の新生活をお祝いする入園式や入学式では、明るさや晴れやかさを感じるような装いが選ばれています。カラーでいうと、ベージュ、ホワイト、ライトグレーなどが多い印象です。フォーマルな式典ということで、定番のネイビーも人気があります。卒園式や卒業式で使った服を着回すときは、明るい色のツイードジャケットやブラウスを合わせてもいいですね。靴、バッグ、コサージュ、パールのネックレスなどで明るさをプラスしても良いでしょう。
自由でおしゃれなスタイルも増えています
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園や学校の雰囲気にもよりますが、必ずしもジャケットを着用しなければならないわけではありません。最近では、きれいめのアイテムで作るセレモニースタイルも人気があり、自分らしい着こなしを楽しむママが増えています。こういったスタイルに合うアイテムは、きれいめファッションを取り扱うブランドのほか、ショップの上質なアイテムが並ぶコーナーでも見つかります。選ぶときのポイントはフォーマルと同様で、華美になりすぎず上品であることが大切です。デザイン性の高い服ならアクセサリーをシンプルにするなど、華やかさのバランスを調整するとよいでしょう。
セレモニー服を選ぶときのポイント
カラー
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同じ学校関係の式典でも、卒園式・卒業式と入園式・入学式では選ばれる服装のカラーに違いがあります。まず卒園式や卒業式ではネイビーやブラックなどが多く、静粛なムードにふさわしい落ち着いたダークカラーが主流となっています。一方で入園式や入学式は、ベージュやホワイト、ライトグレーなどの明るいカラーを選ぶ方が多いです。何色にするか迷ったら、フォーマルなシーンの全般に使えるネイビーやブラックをおすすめします。入園式や入学式で着るときは、コサージュやアクセサリーで華やかさを添えるとよいでしょう。
デザイン
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式典での保護者の服装は、派手すぎず落ち着きのあるデザインが好まれます。お子様の巣立ちや新たなスタートに合う上品なデザインを選びましょう。アイテムとして多く見かけるのは、スーツ、ノーカラージャケット、ツイードジャケット、ワンピース、セットアップなどです。フォーマルな場で着回しが利くのは、デザインがシンプルでカジュアルに見えないアイテムです。これからも様々な場で活用したいという方は、ノーカラージャケットのスーツやセットアップを選び、合わせるアイテムで変化をつけるのがおすすめです。
小物使い
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学校関係の式典でよく使われる小物というと、パールのアクセサリーや花のコサージュをイメージする方が多いのではないでしょうか?実際にどちらもつけている方が多いですし、装いに華やかさをプラスするのに最適です。卒園式や卒業式では控えめな華やかさが好まれるため、小物はシックな色味やシンプルなデザインが主流です。普段はこういった小物を使わないという方も、特に入園式や入学式では上品さと華やかさが一気に増すのでおすすめです。ほかの小物はメインの服にマッチするカラーにして、きちんと感のあるデザインを選びましょう。バッグは小さめのハンドバッグが無難です。荷物が多いときはサブバッグを活用しましょう。
卒入園・卒入学によく使われるアイテム
スーツ
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セレモニーの服装で多くの方に選ばれているのはスーツです。きちんとしていて式典で外すことはありませんし、インナーや小物でアレンジがしやすいからです。卒入園や卒入学が終わったあとも、授業参観や塾の面接などで使えるほか、組み合わせによっては仕事やちょっとした集まりにも着回せます。同素材の上下はコーディネートに統一感が生まれて、洗練された印象に仕上がります。とくに初めての式典を迎えるというママは、スーツを一着持っていると多くのシーンで重宝するはずです。
ジャケット
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ジャケットとボトムスを単品で揃えるスタイルも人気があります。すでに定番のスーツを持っている方や、手持ちのボトムスを着回したい方に選ばれるスタイルです。卒入園や卒入学のために新たに一着買うなら、ミックス感が華やかなツイード素材のジャケットがおすすめです。ツイードはわずかに光沢のある糸が織り込まれている生地も多く、羽織るだけで明るい雰囲気に仕上がるところが魅力です。定番のデザインは襟元が開きすぎていないノーカラータイプで、パールのネックレスとの相性は抜群です。
セットアップ
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フォーマル向けのセットアップは、組み合わせ方によって幅広いスタイルを楽しめることで人気です。ショップによって、ジャケットとボトムス、ブラウスとワンピース、さらには2種類のボトムスがセットになったものなど、バリエーションが非常に豊かです。基本的にセットアップだけでコーディネートが完成するので、組み合わせやバランスに悩んでしまう方にはぴったりです。セレモニー以外の学校行事や普段のお出かけにも使えるので、ワンセット持っているとスタイリングに重宝します。
パンツ
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女性のパンツスタイルは準礼服やセミフォーマルと呼ばれ、フォーマルシーンの分類では中程度に分けられます。かつてフォーマルな場ではスカートが主流だったこともあり、パンツを選んで良いのか心配される方もいらっしゃいます。けれども、卒入園や卒入学のドレスコードはセミフォーマルなので、パンツを着用しても問題はありません。最近ではセレモニー向けのパンツスーツも増えていて、程よくトレンド感を取り入れたアイテムも見つかります。お腹やヒップのカバーにはタック入りを、脚をきれいに見せるならセンタープレス入りを選ぶとよいでしょう。
スカート
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スカートを着る場合は、座ったときに膝が隠れる丈が望ましいとされています。短すぎる丈や長すぎる丈はNGですよ。ショップではミディ丈の商品から選ぶとよいでしょう。学校関係の式典で多く見かけるデザインはタイトスカート、フレアスカート、ボックスプリーツスカートなどです。通常のコーディネートと違って、ベルトはアクセントにならないもの、つまり同色を選ぶのが基本です。デザイン性の強いものを選ぶ人は少なく、スカートが控えめな分、上半身にアクセサリーをプラスするのが定番となっています。
アウター
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春先の式典では、アウターを羽織って訪れるママ達も大勢います。とくに卒園式や卒業式が行われる3月の後半は、気候の変化が激しくて寒さの残る時期です。この時期に着るアウターというと、冬物と春物のどちらにするか迷うところですが、デザイン的にはトレンチコートやステンカラーコートのように、きちんとした印象の春物コートを選ぶ方が多いようです。寒さの厳しい日はキルティングのライナーがついたものを選ぶか、インナーベストを着込むとよいでしょう。
ワンピース
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卒入園や卒入学では、セミフォーマルの装いとしてワンピースもよく選ばれています。ワンピースにジャケットを合わせたスタイルが主流で、季節的にも羽織りものを重ねるのがベストでしょう。ショップによっては、一枚でジャケットを羽織ったようなデザインも見つかります。ワンピースは他のアイテムに比べてデザインの幅が広いので、正統派のシンプルなものからディテールにこだわったものまで、好みに合わせて自由に選ぶことができます。お腹の大きいママにはウエストがゆったりしたデザインが嬉しいですよね。
卒入園・卒入学コーデにプラスしたい小物
バッグ
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卒入園や卒入学でママが持つバッグは、服装のカラーに合わせたベーシックな色味が一般的です。ベージュ、ホワイト、ネイビー、ブラックなど、品がよく見えるカラーを選びましょう。デザインの選び方はシンプルであることを重視して、引っ掛かりのないものにするとスマートです。手持ちのタイプはハンドバッグが主流となっています。派手な色やディテールのバッグ、ブランドのロゴが目立つバッグなどは控えましょう。書類や室内履きを持ち運ぶ場合は、シックなカラーのサブバッグを用意しておくといいですよ。
おすすめのサブバッグ
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縦約34×横約28cmの大きさで、A4サイズの書類を折り畳まずに入れられます。コード状の素材でできたレースのみで装飾しているので、卒入園や卒入学などのセレモニーだけでなく、冠婚葬祭や日常の外出にも使いやすくなっています。付属品として、筆記用具などを入れておける横長のポーチがセットになっているのも魅力です。本体は110gととても軽量で持ち運びの妨げになりません。
シューズ
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多くのママに選ばれているのは、シンプルできちんとしたデザインのパンプスです。脱げるのが心配な方や、普段あまりパンプスを履かないという方には、ストラップのついているパンプスもおすすめです。ヒールの高さは足が疲れにくい3cm~5cmが無難ですが、7cmくらいまでのミドルヒールでも問題はありません。ヒールの形は細すぎるものを避けて選びましょう。カラーはバッグと同様に、服装に合わせたベーシックな色味にするのがベストです。きちんとした印象になるよう、スムースレザーやスエードのパンプスを選ぶとよいでしょう。
コサージュ
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卒入園や卒入学の定番ともいえるコサージュ。ちょっぴりクラシカルなイメージがあり、つけるのに迷う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に胸元に添えてみると、花が咲いたようにパッと明るい雰囲気に仕上がります。コサージュの素材によく使われるのは、張りや控えめな光沢が特徴のポリエステル、ほのかに透ける柔らかなオーガンジーなどです。サテン、ベロア、レースなど、ドレッシーな素材を組み合わせた商品もあります。留め具にはピンやクリップなどの種類があるので、ジャケットのデザインに合わせて選ぶとよいでしょう。コサージュは必ずつけなければならないというものではなく、ブローチや他のアクセサリーを選ぶ方もいらっしゃいます。
パールアクセサリー
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フォーマルなシーン全般で使われるパールのアクセサリーは、卒入園や卒入学にもぴったりのアイテムです。もし一つもパールのアクセサリーをお持ちでないなら、この機会にネックレスとイヤリングのセットを揃えておくと重宝します。本真珠のベーシックなネックレスなら、この先もずっと使うことができるでしょう。冠婚葬祭の場ではデザインにマナーが求められることもありますが、学校関係のセレモニーではこれといった決まりごとがなく、上品で服装に合っていれば一連でも二連でも構いません。
年代別 おすすめのセレモニースタイル
30代前半くらいまでのママに合うセレモニースタイル
ショートジャケットと上品レースのキュートなパンツスタイル
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レースのブラウス、テーパードパンツ、ショートジャケットの組み合わせは、フレッシュなママにぴったりの可愛らしい装いです。ネイビーに白のレースが映えて、お祝いのシーンに清楚な印象を残すでしょう。華やかさを足し引きして、コサージュはジャケットと同じネイビーに。イベントによってインナーを別の服に変えるなど、手持ちのアイテムでアレンジを加えてもいいですね。それぞれの服を単品で使うこともできて汎用性が高めです。
あらゆるママ行事に対応する万能セットの上品スタイル
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園や学校で行われる行事を丸ごとカバーできる4点セットから、ジャケットとスカートをピックアップしたコーディネートです。笑顔に似合うツイード調の生地が優しいママ像を叶えます。ブラウスは清潔感のあるライトブルーを選び、ボウタイとコサージュでアクセントを添えましょう。面接や塾の用事ででかける際には、襟のついたブラックのジャケットとワンピースを組み合わせて、きちんと感を重視した着こなしに仕上げると良いでしょう。
体型カバーもできるナチュラルママのゆったりスタイル
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ワンボタンのジャケット、ペプラムシルエットのブラウス、そしてガウチョパンツの組み合わせです。どれも下に向かって広がる形になっているので、おしゃれしながら気になるパーツを隠せますよ。共布のコサージュをつければ、ママらしいセレモニースタイルが完成します。3月から4月にかけては風の強い時期でもあるため、同じ丈のフレアスカートを選ぶよりも安心感があります。シンプルで上質な小物を使って大人っぽくまとめましょう。
30代後半以降のママに合うセレモニースタイル
明るく清潔感のあるライトグレーのノーカラースーツ
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上品で優しいムードに仕上がるライトグレーのスーツ。ジャケットの襟はノーカラーで、コサージュやネックレスが映えるシンプルさが魅力です。ラインがきれいで膝が隠れるナロースカートは、落ち着いた大人のママを演出するのにぴったり。保護者会や授業参観はもちろん、通勤用のスーツとしても活躍してくれそうですね。このタイミングで長く使える万能なスーツを手に入れたい、とお考えの方にもおすすめのチョイスです。上質な素材でできたスーツを一着用意しておけば、年間を通してさまざまなイベントに使えるでしょう。
ネイビー×ブラックで知性が漂う素敵なママを演出
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ネイビーとブラック、ダークカラー同士なのに華やかに見える大人のセレモニースタイルです。シンプルなネイビーのジャケット、フリルの落ち感がきれいなブラウス、ウエストリボンのついたパンツ、そして色味を合わせたコサージュの全てがセットになっています。ブラウスとパンツはディテールが効いていて、かしこまり過ぎていないところが魅力です。これならフォーマルな場だけでなく、ママ自身のお出かけなどにも使えそうですね。メインのカラーが落ち着いている分、バッグやネックレスで明るさを取り入れましょう。
Q&A もっと知りたい!30代40代の素敵なセレモニーファッション
Q.きれいな色のセレモニー服でおすすめは?
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季節に合わせて春らしくコーディネートするなら、淡いピンク系のセレモニー服がおすすめです。カラーで華やかさを取り入れた分、デザインは控えめにするとちょうどいいでしょう。こちらのラベンダーカラーのセットアップは、ベルトを施したカシュクール風のデザインがポイントです。適度に辛口な要素が添えられているので、フェミニンな色でもハンサムなパンツスタイルに仕上がります。
Q.産前・産後はどんなセレモニー服がいいの?
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お腹が大きいママが着ていて楽なのは、ゆったりとしたワンピースタイプのセレモニー服です。胸元からゆとりがあるデザインは臨月でも苦しくなくておすすめです。小さなお子さんを連れて出席する方には、サッと開閉できる授乳口のあるデザインが便利ですよ。最近では、マタニティ専用のセレモニー服を扱うショップも増えており、豊富なデザインから好みに合う一着を選ぶことができます。マタニティに見えないデザインのセレモニー服も多く、卒入園・卒入学以外が終わったら、お出かけのメインアイテムとしても使えます。
Q.カチッとした服が苦手です。ナチュラル派の服選びはどうすればいいの?
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「いかにもなセレモニー服が合わない」、「自分らしく装いたい」。このような思いを抱えてセレモニーファッションに迷うママも少なくないはずです。セレモニーファッションには「こうしなければダメ」という厳格なルールはありません。ラフすぎず上品さなどの基本を押さえてさえいれば、ナチュラルテイストで自分らしく着こなしても良いのです。おすすめはゆったりしたパンツとコンパクトなジャケットの組み合わせです。コサージュやブラウスのテイストを合わせると素敵です。
卒入園や卒入学の服装に合う上品なマスクはありますか?
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特別な日につけるものなので、マスクも上品にコーディネートしたいですよね。華やかさを意識するなら、レースや刺しゅうを添えたエレガントなマスクがおすすめです。この時期、お肌の乾燥が気になるという方は、内側にシルクを使用した滑らかなマスクもいいですね。ホワイト、ベージュ、ペールピンクなど、笑顔に似合う淡いカラーを選びましょう。ただし、園や学校から素材の指定があった場合には、その内容に従って選ぶようにしましょう。
さあ、大切な日に向けてセレモニー服の準備を始めましょう
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最後にセレモニー服の選び方をまとめます。
- 卒園式や卒業式はシックなカラーで落ち着いた印象に
- 入園式や入学式は明るいカラーで華やかさを演出
- いずれの式典もお祝いの場にふさわしい上品なスタイルを選ぶ
3月4月は何かと慌ただしいシーズンです。できるだけ早めに着ていく服を用意しておくと安心できるでしょう。
準備をスタートさせると気持ちもそこに向かって進み始めるので、卒入園や卒入学までの一日一日を、より大切に過ごせるはずです。