大人の女性に多いファッションの悩みのひとつが、ぽっこりとしたお腹の体形カバーです。
地道にエクササイズやヨガに取り組みつつも、なかなか続かない方も多いのではないでしょうか?
カバーしたくて買った服なのに、思ったより効果を得られなかったという声も少なくありません。
そこでこの記事では、まずお腹がぽっこりする原因やNGアイテムを説明し、効果のあるアイテムやテクニックをご紹介します。
今すぐ実践できて、失敗しにくい「考え方」を中心に解説します。
Contents
「ぽっこりお腹」は美しさの象徴だったって本当?

今でこそお腹のぽっこりは悩みとして捉えられがちですが、アートの世界では、下腹のふくらみは女性らしさや豊かさの象徴として描かれてきました。
現代でも、程よく丸みのある体型は決してネガティブなものではありません。
ただし、今の洋服は直線的なパターンが多く、体の丸みがそのまま強調されやすい構造になっています。
そのため、体型そのものではなく「服選び次第で目立ってしまう」というケースが少なくないのです。
大人の悩みに多い「ぽっこりお腹」。その原因とは?

お腹がぽっこりする原因には、加齢にともなう筋力の低下が考えられます。
お腹のまわりには、お腹を包んでいる腹横筋を代表に、内臓や骨を正しいポジションに保つための筋肉が備わっています。
インナーマッスルという呼び名で耳にしたことがあるかもしれませんね。
年齢とともに筋力が下がりやすくなることは広く知られていますが、インナーマッスルも例外ではなく、筋力が落ちて支えきれなくなった分、お腹がぽっこりしてしまうのです。
他にも食べ過ぎや便秘など、お腹のぽっこりには複数の原因があり、異なる原因が重なっていることも多いものです。
こうした体型変化は自然なものだからこそ、「隠す」よりも服選びで整える視点が重要になります。
ぽっこりなお腹を上手にカバーするにはどうしたらいい?
お腹がぽっこりしてしまう理由は分かりましたが、今すぐカバーするにはどうしたら良いのでしょうか?
ファッションでお腹をカバーする場合、意識したいポイントが3つあります。
ひとつずつ解説していきますので、ぜひ大事なポイントを押さえてくださいね。
①生地

お腹のぽっこりを隠すためには、何より生地選びが大切。基本的に、張りのある生地はお腹のぽっこりを拾いにくいものです。
生地にある程度の厚みがある場合も、広い面でお腹を押さえることで目立たなくなります。とはいえ、薄手の生地や柔らかい生地の全部がNGというわけではありません。
お腹の部分にペタッとフィットしなければ、ふんわり軽やかな体形カバーが叶います。新しくアイテムを購入する際は、その生地がお腹のカバーに適しているかを気にしてみてください。
②デザイン

嬉しいことに世に出回っているアイテムには、ぽっこりお腹が目立ちにくい服や、きれいに隠してくれるような服がいっぱいあります。
具体的に挙げると、トップスでは高めの位置からフレアに切り替えられたチュニックや、クロップド丈のビッグTシャツ、ボトムスはフレアスカートなどが相当します。
ひとつ前でお伝えしたように、どんな生地を使っているのかも重要なので、アイテムを選ぶ際はあわせて意識しましょう。
それぞれのアイテムについては、これからご紹介しますので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。
③テクニック

アイテムを使ってカバーする以外では、テクニックを使ってカバーする方法もあります。
例えば、このところ人気があるのはトップスの裾出しテクニック。下に着るトップスの裾が見えるように重ね着すると、おしゃれに見せながらお腹を隠すことができます。
また、お腹のカバーというつもりはなく、多くの人が自然と行っているかも知れませんが、トップスの裾をボトムスに入れるトップスインもおすすめ。
ベルトを使ったウエストマークも、お腹を隠したいときに有効なテクニックです。
この3つを意識するだけで、「何を選べば失敗しにくいか」が明確になります。
試して実感!ぽっこりお腹のカバーに効くおすすめのコーディネート
ここからは、お腹のカバーに効くコーディネートを、アイテム編とテクニック編に分けてご紹介します。
お腹をカバーするポイントに加え、副次的に得られるメリットについても解説します。
ぜひ自分に合うコーディネートを見つけてくださいね。
お腹のカバーに効くコーディネート・アイテム編
ビッグシャツ

サイズ感がゆったりしたシャツは、お腹をカバーするのにとても効果的です。
コーデの上からふんわり覆うことで、ぽっこりの部分が気になりません。
さらに、ゆったりしていることで抜け感も生まれ、大人の余裕を醸し出してくれますよ。
フロントの中央にボタンが並んでいることも重要なポイント!
アクセントとして、縦のラインに視線を集めるので、お腹を自然にカバーできるんです。
様々なコーディネートに使えるので、一枚あると非常に役立ちます。
ショート丈のオーバーサイズTシャツ

多くのショップが展開しているオーバーサイズTシャツも、お腹のカバーに効果的なアイテムのひとつです。
着丈はウエストちょうどか、少し短いくらいがベスト。
このアイテムを着るとバストの高さから生地が落ちるため、ちょうどお腹の辺りで、トップスとボトムスに程よい高低差ができます。
トップスの生地がお腹より前に出れば、ぽっこり具合が以前より気にならなくなるでしょう。
生地にある程度の張りがあると、きれいにカバーすることができます。
フレアトップス・ティアードトップス

ここ数年のトレンドとして人気のある、裾広がりのブラウスやプルオーバー。
ウエストより高い位置からフレアやティアードに切り替えられたデザインが主流で、ペプラムトップスやフレアチュニックなどと呼ばれることもあります。
ふわっとしたディティールがお腹をカバーしてくれて、程よく甘いフェミニンなコーディネートに。
このアイテムのいいところは、ぽっこりお腹のカバーと同時に、気になるヒップも隠せるということ。
高めの位置で切り替えられていることで足長効果も得られます。
可愛らしい見た目で、まるっとスタイルアップできるのが嬉しいですね。
タックパンツ

ウエストで立体的に生地を折り込んだパンツは、タックパンツと呼ばれています。
トレンドデザインのパンツには、名称にタックというワードが入っていなくても、デザインに取り入れられていることが多いです。
このパンツの多くは前後両方にタックが入っていて、自然なふくらみでお腹とヒップをさり気なくカバーできます。
シルエットがふんわりすることで、程よくフェミニンに仕上がります。
フレアスカート

ふわっとフレアが広がるスカートは、お腹のぽっこりとした部分をきれいに隠せるアイテム。
ウエストのむくみも気になる人は、締めつけ感のないウエストゴムを選ぶのがおすすめです。
後ろだけにゴムが入ったバックゴムのタイプなら、前面がフラットで上品に決まるので、きちんと見せたい仕事やお出かけにも着ていけます。
お腹周りのギャザーは控えめな方がスッキリして見えるでしょう。
お腹のカバーに効くコーディネート・テクニック編
トップスの裾出し

トップスの裾出しは、ここ数年トレンドにもなっているレイヤードスタイルのひとつ。
シャツやTシャツの裾を少し出すことで、こなれ感がアップして見えます。
このテクニックはお腹まわりが気になるときにも使えて、おしゃれしながら体形カバーしたい人におすすめ。
白シャツや白Tシャツの裾出しは、クリーンな印象に仕上げたいときにもぴったりです。
ニュートラルな白が入ることで、コーディネートのまとまりも良くなります。
程よくカジュアルダウンできるところもいいですね。
手軽に裾出しを楽しめるドッキングトップスも人気です。
ウエストマーク

ベルトなどでウエストを強調するウエストマークは、メリハリをつけてウエストを細く見せるテクニックです。
ベルトやリボンが直接的にお腹を隠してくれる他、視線を集めてお腹が気にならなくなるアクセントの効果も。
軽くギャザーを寄せるようにつければ、ふくらみでお腹をカバーすることもできます。ぽっこりを隠す方法としては、すっかり定番になっているウエストマーク。
使いやすいベルトを一本持っていると、ワンピースのシルエットの調整する場合にも便利です。
トップスイン

おしゃれ上手さんのテクニックとして、こちらもすっかり定着したトップスイン。
トップスの裾をボトムスに入れ込み、様々なスタイルアップの効果を得るテクニックです。
お腹のぽっこりを隠す場合は、入れ込んだ裾を引き出して程よくふくらみをつけると、自然にカバーすることができます。
トップスインのアレンジとして、裾を前だけ入れ込む〝前だけイン〟と呼ばれる方法も。
部分的に入れるのでボリュームが出すぎず、こなれ感のあるコーディネートを楽しめます。
ロングネックレスでアクセント

意外なところだと、ロングネックレスでアクセントをつける方法も。
上半身に視線を集めることで、気になるお腹が目立たなくなります。
キラリと光ってリッチな印象に仕上がることも魅力。テクニックとして取り入れるときは、ロングネックレスが際立つことが重要なので、他のアイテムはデザインやディティールを控え目にするのが理想的です。
お肌が弱くて金属のアイテムを使えないという方は、スカーフや帽子でも同様の効果を得られます。
お腹ぽっこりさんが気をつけたいNGアイテムやシルエットは?
お腹のぽっこりを気にしている人が気をつけるべきアイテムとシルエットをご紹介します。
NGポイントをしっかりと押さえて、お腹のぽっこりを回避したいですね。
伸縮性のある素材を使ったアイテム

ニットワンピースやビッグサイズのTシャツは、ゆったりと寛ぎたいときに活躍するアイテムです。
真っすぐなボックスシルエットも多く、一見すると体形をカバーしてくれそうですよね。
しかし、この手のアイテムは、ニットやカットソーなど伸縮性のある生地が多く、体の丸みに沿ってラインを拾いやすいため、お腹だけが強調されてしまうことがあります。
同様に薄手のスウェット素材でできた服も、お腹のぽっこりを拾いやすいので要注意です。
薄い素材のアイテム

暖かい時期になると薄手の服を着る機会が増えますよね。
こうした素材は涼しくて見た目も軽やかですが、体にフィットした途端にシルエットをそのまま拾ってしまいます。
特にデザインがシンプルだと、洗練された印象で通勤にも使いやすいのですが、ストレートにお腹のラインを拾いやすいため注意が必要。
服を着てすぐはそうでもないのに、汗をかくことで張りついてしまう服もあります。
Xラインのシルエット

くびれを強調した、いわゆるXラインのシルエットには、ウエストを細く見せる効果があります。
お腹をうまく隠してくれそうに感じますが、実はこれがお腹を目立たせる落とし穴。ウエストが絞られると、そこにギャザーが寄りますよね。
お腹がぽっこりしていると、そこからお腹に沿って生地が広がり、くびれよりもお腹が強調されてしまうのです。
お腹を目立たせずにXラインを取り入れる場合は、ウエストをきつく締めすぎないなど、ちょっとしたテクニックが必要になります。
ハイウエストのアイテム

ハイウエストのスカートやパンツなど、ウエストの位置が高めに設定されたアイテムがあります。
お腹のカバーにも役立つアイテムですが、使い方によってはかえってお腹が目立ってしまうこともあるんです。
失敗のパターンは2つ。まずはXラインと同様にきつく締めすぎるケースです。
もうひとつは、ぽっこりの部分から切り替えられているケース。
これだと切り替え以降の生地が、お腹のお肉に乗ってしまうので逆効果になります。
ぽっこりお腹は「隠す」より「整える」が正解
ぽっこりお腹を隠せるアイテムやテクニックは意外と多いものです。
今回の記事でご紹介したのは、有効な方法の一部にすぎません。
アイテムだと他には「ストライプ柄の服」、ウエストにひねりを効かせた「ツイストデザインワンピース」などもあります。
身近な「プリーツスカート」や「デニムスカート」なども、お腹をカバーする効果が高いでしょう。
ただし、いずれも最初にお伝えした「意識したい3つのポイント」を押さえることが重要。
上手にコーディネートをすれば、気合を入れてお腹をへこませ続けなくても、すっきり見せることは可能です。
ぜひ気になったコーディネートを読み返して、あなたのファッションに役立ててくださいね。
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