日々の暮らしの中で、プチプラ服は私たちの強い味方。
けれども、気づけば「何を合わせたらいいのかわからない」「毎朝クローゼットの前で立ち尽くしてしまう」…そんな“コーデ迷子”になっていませんか?
40代という大人の年代だからこそ、手頃なアイテムでも上品に見せたいし、自分らしい洗練も大切にしたいもの。
今回は、プチプラ服をもっと素敵に、もっと私らしく着こなすための具体的なポイントをたっぷりご紹介します。
迷わないワードローブ作りのヒントを、ぜひ見つけてくださいね。
Contents
ベースカラーを決めて統一感を出す
大人の着こなしに必要なのは、何よりも「調和感」です。プチプラ服を重ねるほど、色がちぐはぐになりやすく、結果として安っぽく見えてしまうことが多いのです。
だからこそ、まずは自分に合うベースカラーを決めることが重要になります。
ベースカラーとは、コーディネートの土台となる主軸の色のこと。
黒やネイビー、チャコールグレー、ベージュなど、落ち着きがありつつ顔映りが良い色を選ぶと、クローゼット全体がぐっと大人らしく引き締まります。
ベースカラー選びのポイント
・黒は万能ですが、顔周りに使うと強さが出すぎる場合があるので、ストールやアクセサリーでやわらげる
・ネイビーは知的で上品な印象を与え、40代の肌色をより明るく見せてくれる
・ベージュやエクリュはナチュラルな柔らかさをプラスし、優しげな雰囲気を作る
クローゼット全体を3色で統一
ベースカラーを決めたら、他の色は差し色程度に抑えます。
クローゼットを開けたとき、ぱっと見て「3色以内」にまとまっていると、どのアイテム同士を合わせても自然と統一感が出ます。
プチプラ服を選ぶときも、この3色の範囲内で選べば、迷わず高見えコーデが完成します。
色合わせで悩む時間が減り、朝の身支度が驚くほどスムーズになりますよ。
トレンドは“一点投入”が正解
「トレンドを入れると若作りに見えそう…」と不安になる方も多いですが、大人の女性ほど、少しだけ旬を取り入れることで一気に垢抜けた印象を作ることができます。
全身をトレンドで固めるのではなく、あくまでベースはシンプルに。
そこへ、一点だけ今年らしい要素を足すことで、無理なく今どき感を漂わせるのです。
一点投入の効果
トレンドをほんの少し効かせると、ベーシックな服が一気に新鮮に見えます。
例えば、定番の白シャツに、旬のラインが入ったロングスカートを合わせるだけで、途端に都会的なムードに。
プチプラであっても、「今年らしさ」を取り入れることで、着こなしが生き生きとして見えるのです。
取り入れやすいトレンド例
・トップスなら、袖コンシャスなデザインやシアー感のある素材
・ボトムなら、旬のカラーのタックパンツやマーメイドラインのスカート
・小物なら、ビビッドなカラーのバッグや、華奢なチェーンが光るアクセサリー
一度にたくさん取り入れず、あくまで「一点だけ」。この引き算の美学が、プチプラコーデを大人の洗練へと導く秘訣です。
大人らしい落ち着きをベースにしながらも、ほんの少しの遊び心を添える。
そのバランスこそが、40代女性のコーディネートを輝かせてくれます。
TPOに合わせた小物使いを意識する
どんなに素敵な服を選んでも、バッグやシューズ、アクセサリーの選び方ひとつで「きちんと感」や「大人らしさ」は大きく変わります。
特に40代は、シーンに応じた小物選びがコーデの完成度を決めると言っても過言ではありません。
プチプラ服でも、合わせる小物を意識するだけで、一気に上質なムードが漂います。
シーン別の小物選び
・仕事や学校行事には、シンプルなレザーバッグやポインテッドトゥパンプスを選ぶと、落ち着いた知的さが引き立つ
・休日のお出かけなら、キャンバス地のトートやローファー、スニーカーでリラックス感を出す
・ちょっとした食事会には、きらりと光る小さめのアクセサリーや華奢なショルダーバッグで女性らしさを添える
小物の色と素材も統一感を
ベースカラーに合わせた小物を選ぶと、コーディネート全体がすっきりとまとまります。
例えば、黒のパンツスタイルに黒のレザーバッグ、そこへシルバー系のアクセサリーを合わせると、プチプラ服が見違えるほど上品に。
小物は単なるプラスアルファではなく、コーデを決定づける重要な存在なのです。
体型バランスを意識して“きれいめ”を底上げする
40代になると、体型の悩みが少しずつ増えてきますよね。
けれども、それを隠すのではなく、バランスを意識して引き立てることで、プチプラコーデでもぐっとスタイルアップして見せることができます。
大切なのは「ゆるさ」と「締め」のメリハリです。
視線を上に集めてスタイルアップ
トップスはコンパクトにまとめ、視線を上へ。
例えば、ハイウエストのパンツにインナーをタックインするだけで、腰位置が高く見え、脚長効果が生まれます。
プチプラのベーシックなカットソーでも、インしてベルトを効かせると、上質なシルエットが完成します。
ボリュームとシルエットのバランス
・下半身にボリュームを持たせるフレアスカートには、フィット感のあるトップスを合わせる
・オーバーサイズシャツを着るなら、細身のパンツで縦長ラインを作る
・カーディガンやジャケットは、ウエスト位置を意識して着丈を選ぶ
こうした体型バランスの調整は、特別なアイテムがなくてもできるテクニック。
プチプラ服だからこそ、こうしたスタイルの工夫で「ただのシンプル」から「きれいめ大人」へと格上げできます。
素材感で“安っぽさ”を払拭するテクニック
プチプラ服を選ぶとき、一番差が出やすいのが「素材感」。
同じデザインでも、素材の質感次第で印象は大きく変わります。
大人の女性らしさを演出するには、光の反射や落ち感、肌ざわりを意識して選ぶことが大切です。
季節ごとのおすすめ素材
・春夏は、やわらかいコットンブレンドやリネンライク素材を。自然なシワ感がこなれ感を出し、軽やかで涼しげな印象に
・秋冬は、ウール調やスエード調、しなやかなポンチ素材を選ぶと、見た目に奥行きが生まれ、高見えしやすい
・ポリエステルでも、表面にほんのり艶があるものを選ぶと、パリッと上質感が漂う
素材感でクラスアップするコツ
プチプラショップで試着をするとき、必ず自然光の下で生地の落ち感をチェックしてみてください。
厚みがなくてもドレープがきれいなものや、縫い目が丁寧なものを選ぶだけで、着こなしが格段に洗練されます。
素材を意識した一枚を投入することで、全体のコーディネートがぐっと格上げされ、まるで高価格帯のブランド服のような風格が生まれます。
引き算の着こなしで“余裕のある大人感”を演出
つい「これもあれも」と重ねたくなる日もありますが、40代のきれいめカジュアルには、シンプルさの中に漂う余裕が欠かせません。
プチプラアイテムはデザイン性が高いものも多いため、主役をひとつに絞る“引き算”が大切です。
主役を決めて他は控えめに
例えば、華やかな柄のスカートを主役にするなら、トップスや小物は無地でまとめる。
逆にシンプルなワンピースなら、イヤリングやブレスレットでさりげなく輝きを添える。
このように、視線が集中するポイントをひとつ作り、他を引き算することで、全体が落ち着きと洗練を帯びます。
レイヤードは重ねすぎない
プチプラはついトレンドの重ね着を楽しみたくなりますが、ボリュームを足しすぎると途端に雑多な印象になりがち。
シンプルな白シャツにジレを一枚重ねるだけで、十分こなれ感は出せます。
「少ないアイテムで最大の効果を」――この意識こそが、余裕を感じさせる大人の着こなしへと導いてくれます。
シューズ選びでコーデの完成度を高める
大人の装いは、足元で決まる――そんな言葉があるほど、シューズはコーディネートの印象を左右します。
プチプラ服でまとめていても、足元にほんの少し気を配るだけで、全体がグッと洗練されて見えるのです。
逆に、どんなに素敵なトップスやボトムを選んでも、足元がチグハグだと一気に残念な印象になってしまいます。
シーン別・足元の選び方
・お仕事やフォーマル寄りの日は、ポインテッドトゥのパンプスやローファーで大人らしいシャープさを
・休日のカジュアルスタイルには、白スニーカーやバレエシューズで抜け感をプラス
・雨の日や外出先が多い日は、エナメル調や撥水素材のフラットシューズが便利で高見え
色と素材で差をつける
黒・ベージュ・ネイビーなどベースカラーで揃えると、統一感が簡単に出ます。
また、同じ黒でもマットなスムースレザーと艶感のあるエナメルでは印象が変わります。
季節に合わせて素材を選び替えると、同じプチプラの靴でもぐっと表情が豊かになりますよ。
アウターの羽織り方で“こなれ感”をプラス
せっかくコーディネートを考えても、外出時のアウターが重たく見えると台無し。
40代のきれいめカジュアルでは、羽織り方ひとつで「こなれ感」が出るかどうかが決まります。
プチプラのジャケットやカーディガンでも、着こなしのテクニックで見違えるほどおしゃれに見せられるのです。
羽織り方を意識して抜け感を
・ジャケットを肩に掛けるだけで、リラックスした大人の余裕が生まれる
・ロングカーディガンは、前を閉めずに揺らぎを見せて着ると縦長ラインが強調される
・デニムジャケットなどカジュアルなアウターは、袖を少しだけまくって手首を見せると軽やかさが出る
アウター選びのポイント
トレンドのオーバーサイズを選ぶときは、インナーはコンパクトにまとめると着膨れしません。
ベーシックカラーのアウターを1枚持っておくと、どんなコーデにも合わせやすく、プチプラでも着回し力抜群。
羽織るだけでスタイル全体に動きと奥行きを与え、シンプルな服が一気に格上げされます。
アクセントカラーで“華やぎ”を添える
ベースカラーで統一したコーディネートは、上品でまとまりがありますが、時に「少し地味かな」と感じることもあります。
そんなときこそ、アクセントカラーをひとさじ加えることで、シンプルなプチプラコーデがぐっと華やかに、そして表情豊かになります。
アクセントカラーを取り入れるコツ
・基本は一か所だけ。バッグやスカーフ、イヤリングなど、小物で取り入れると簡単
・赤やイエローなど鮮やかな色は、小さな面積で効かせると洗練された印象に
・ブルーやグリーンなど寒色系なら、涼やかさが出て夏場にもおすすめ
大人らしい色合わせのヒント
例えば、ベージュのパンツ×白シャツというシンプルなコーディネートに、ボルドーのバッグを合わせると、たちまち大人の余裕が漂います。
プチプラのアイテムでも、色の魔法を使えば、全体の印象が見違えるほど新鮮になりますよ。
クローゼットを見直して“迷わないワードローブ”を作る
毎朝の「何を着よう?」という迷いは、クローゼットの中身を見直すことで解決できます。
40代の大人スタイルを楽しむには、手持ちの服を整理し、必要なものとそうでないものを見極めていくことが大切です。
クローゼット整理のステップ
・まずは全ての服を一度取り出し、色やテイストごとに仕分ける
・ベースカラーに沿わないものや、ここ1年着ていないものは思い切って手放す
・シーズンごとに見直しを繰り返すことで、常に使いやすい状態をキープできる
計画的な買い足しで理想のワードローブへ
クローゼットを整えた後に見えてくる「足りないアイテム」は、プチプラで気軽に買い足せばOK。
ただし、勢いで買わず、ベースカラーや既存のアイテムとの相性を考えて選ぶと、無駄がなくなり、迷わないワードローブが完成します。
すっきり整ったクローゼットは、毎日のコーディネートを軽やかに、そして楽しくしてくれるはずです。
プチプラ服でも、コーデ迷子は解消できる
毎日のコーディネートは、少しの工夫で驚くほど変わります。
色や素材を見極めて、トレンドをほんの少し効かせて、小物やバランスを意識する、そんな小さな積み重ねが、プチプラ服を“大人の上質”へと変えてくれるのです。
誰でも簡単に取り入れることができる方法ですので、コーデ迷子でお困りの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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