カラーやデザインとともに、季節のファッションを楽しむうえで外すことのできないトレンド生地。
今シーズンのおしゃれを盛り上げてくれるのは、どのような生地たちなのでしょうか?
秋冬のファッションでは、暖かさや重ね着に適しているかどうかなども気になりますよね。
トレンド生地の種類や特徴、そして大人におすすめのコーディネートやアイテムをご紹介します。
ぜひ、どのアイテムで取り入れていくかをイメージしながらご覧ください。
Contents
トレンド生地1.光沢感のある生地
サテン
出典:DoCLASSE
今季のトレンド生地で外せないのは、上品な光沢が魅力的なサテンです。昨年の秋冬にも流行したサテンですが、今年はツヤ感を程よく抑えたマットなサテンが増えたことで、デイリーコーデにも違和感なく使えるようになっています。トレンドのクラシカルスタイルとは相性抜群のサテン。華やかさをプラスしてフェミニンに見せたいときにも活躍します。表面がなめらかで、ニットなどの冬服と重ね着しやすい点もポイントです。ブラウス、スカート、パンツ、ワンピースに多く使われており、どんどん新作が登場しそうな予感です。
おすすめのコーディネート
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大本命のサテン生地を効果的に使うなら、今季のファッションで出番の多いクラシカルなブラウスがおすすめ。定番のホワイトやブラックのほか、季節感のあるベージュやブラウンを選んでも素敵です。シンプルな無地のブラウスなら、ジャガード織やツイードなど、季節の生地でできたボトムスにも合わせやすいでしょう。
このコーディネートに使用したアイテム
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光沢のあるサテンでできたブラウスは、顔まわりに華やかさをプラスできるアイテムです。表情を明るく見せる効果も期待できるので、人と会うシーンやオンライン会議の服装にもぴったり。こちらのアイテムは襟元に高さのあるバンドカラーがポイントになっていて、ベストやカーディガンを羽織ってもバランスよく着こなせます。
おすすめのコーディネート
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ドレープやフレアで光沢がきれいに出るサテンは、生地を多く使ったワンピースにも向いています。ベストを重ねれば、トレンド感あふれるレイヤードスタイルを楽しめますよ。肩と裾にボリュームをつけると、バランスのいいXラインのシルエットに。目の細かいサテンとベストの組み合わせは、暖かさの視点でも合格ですね。
このコーディネートに使用したアイテム
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トレンドのサテンをふんだんに使用したワンピースです。ウエストを絞らず低めで切り替えたマーメイドシルエットで、気負いなくトレンドスタイルに挑戦できそうですね。くすみがかったピンクやブルーのほか、定番のブラックやダマスク柄のプリントがそろっています。レイヤードや単品でたくさん使えますよ。
レザー
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秋冬ファッションによく使われるレザーもトレンドで、アウター、ボトムス、小物などに使われています。環境への負担を減らすサステナブルファッションが広まり、フェイクレザー(合成皮革)のアイテムを展開するブランドが多い印象です。最近のフェイクレザーは質感のリアルさが増して、本物のレザーと遜色のないアイテムもたくさん見つかります。
おすすめのコーディネート
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シンプルな形のテーパードパンツでも、生地がレザーになるだけでトレンドコーデに早変わりします。トップスにはニットのアイテムを合わせて、秋冬らしいコーディネートを楽しんでみてください。レザー生地は風を通さないので、おしゃれを兼ねた防寒対策にも持ってこいですね。
このコーディネートに使用したアイテム
出典:Pierrot
伸縮性のある合成皮革を使い、履き心地にこだわったテーパードパンツです。ツヤ感を控えめにしていることで、デイリーコーデにも取り入れやすく、程よい光沢と柔らかい表情を楽しめます。丈は足首が見える長さなので、ショートブーツを合わせたときにバランスよく決まります。
おすすめのコーディネート
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シンプルなレザーのロングコートで魅せる上品なコーディネートです。体のラインがすっきり見えるので、秋冬ファッションの着ぶくれが気になる方にもおすすめですよ。雰囲気たっぷりのレザーコートで、シンプルなデニムスタイルも今風に決まります。足元にパンプスを合わせると、ハードさが中和されてフェミニンです。
このコーディネートに使用したアイテム
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落ち着いたダークカラーが大人に似合うフェイクレザーのコート。たっぷりのロング丈で、膝下まで風をさえぎり暖かに。襟の大きさ、袖の幅、身幅など、シンプルかつ今年らしいデザインです。ベルトがついているので、コーデに合わせて見た目の印象を変えることができます。
トレンド生地2.クラシカルな織物
ツイード
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ツイードはスコットランド発祥の織物で、ウールのような暖かい素材で作られる秋冬らしい生地です。厚手のツイードはコートやジャケットに使われることが多く、マフラーやバッグなどの小物に使われることもあります。さまざまな糸を使って織り上げることで、チェックやヘリンボーンなどの織り柄を再現できるのが特徴です。上品な印象でフォーマルからカジュアルまで使える生地です。
おすすめのコーディネート
チェック柄のツイードが主役の王道スタイルです。フォーマル以外でツイードを取り入れる場合は、かしこまりしすぎないように抜け感を意識するとよいでしょう。こちらのコーディネートのように、デザイン性のあるトップスで華やかさをプラスするのもおすすめの方法。トップスを無地にしてツイードの柄を引き立てるのがポイントです。
このコーディネートに使用したアイテム
モノトーンのチェック柄でシックにまとえるツイードスカート。裾にはフリンジ風の加工がほどこされ、フォーマルに寄ってしまう心配もありません。きれいめからミックススタイルまで使えて、クラシカルスタイルの顔として活躍してくれそうです。フロントに並ぶくるみボタンが縦ラインを強調し、スタイルアップも期待できます。
おすすめのコーディネート
秋冬のイベントなどにおすすめしたいのが、ツイードジャケットを使ったミックスコーデです。ツイード生地がプラスされることで、モード感あふれるクラシカルスタイルに仕上がります。カラーだけをモノトーンで固定したら、トレンドのシアーな服やアクセサリーを使い、とことん自由にアレンジを楽しみましょう。
このコーディネートに使用したアイテム
バイカラーのツイード生地を使用した上品なジャケットです。厚めの生地でシルエットがしっかりとしているので、秋冬のアウターとして幅広く活躍してくれます。丈は短めのクロップド丈になっているため、バランスが取りやすくなっていますよ。襟元はノーカラーのVネックで、すっきりと着こなせる作りです。
ジャガード
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クラシカルさが魅力のジャガード。ジャガードとは、模様を編み込んだり織り込んだりして作られた生地のこと。このような製法で作られることで、立体的で高級感のある生地に仕上がるのが特徴です。柄のパターンは、ラインや図形を組み合わせた幾何学模様や、ボタニカル柄を規則的にならべたダマスク柄などがあります。模様の部分を浮き上がらせたようなジャガード生地もあり、奥行きや華やかさが感じられます。薄手の生地で作られたブラウスからニットのパンツやスカートまで、今シーズンはジャガードを使ったアイテムが豊富です。
おすすめのコーディネート
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今季のコーディネートにあると便利なのが、レトロ感を演出できるジャガード織のニットです。きれいめのパンツスタイルに合わせるだけで、たちまち今風に。使い方によっては、ほっこり感が強く出てしまう柄なので、シンプルな小物を合わせて上品にまとめるとよいでしょう。ニット×幾何学模様のノスタルジックさを存分に楽しみたいですね。
このコーディネートに使用したアイテム
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色使いが秋冬らしいジャガードニットは、今季の大人カジュアルにぴったりのアイテム。深めのVネックとクロップド丈で、重ね着のコーディネートにも使えます。トータルでバランスが良く、合わせやすさは抜群です。
おすすめのコーディネート
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光沢のあるジャガード生地を使ったパンツは、ほかにはないリッチな雰囲気が魅力です。黒いブラウスを合わせれば、ホテルやレストランでの食事にも合うエレガントな装いが完成します。ブラウスはボリュームのあるデザインを選ぶと華やかに見えますよ。
このコーディネートに使用したアイテム
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光沢のあるジャガード生地を採用し、品のある装いを叶えてくれるパンツです。ウエストの後ろはゴム仕様なので、上品ながら気楽に着られるのが嬉しいですね。シルエット調のリーフ柄がモードな印象です。
トレンド生地3.通年のトレンド生地
シアー生地
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透ける素材のトレンドは秋冬も続きそうな予感です。春夏には爽やかな透け感を楽しんだシアー生地ですが、今季は透け感をいかして重ね着をおしゃれに見せたり、重さを払拭させたりといった使い方がポイントになりそうですよ。ジャガード織で模様を浮き上がらせたシアー生地も登場し、クラシカルスタイルに華を添えています。
おすすめのコーディネート
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ジャガード生地を主役にした、チュニックブラウスとパンツのコーディネート。自然な凹凸のあるジャガード生地で、春夏のシアーコーデとは違う表情を見せてくれます。ナチュラルなファッションがお好きな方にもぴったりのコーディネートです。
このコーディネートに使用したアイテム
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レースのようなジャガード織の生地を使ったシアーブラウスです。デザインはフロントボタンなので、前を開いて羽織りものとしても使えますよ。インナーに濃い色の服を着ると、柄がふわっと浮き出て華やかな印象に。早めに取り入れて着こなしを満喫してみたくなる一枚です。
デニム
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ストレスフリーな服の需要が高まったことで、ここにきて数が増えているデニムの服。一枚あればクラシカルな服を今風に落とし込めて、最新トレンドをデイリーに楽しめるようになります。春夏は明るいカラーのデニムが多めでしたが、今シーズンはブラックやネイビーのように濃いカラーが主流です。シックな一枚を選んで上品に着こなしたいですね。
おすすめのコーディネート
出典:Pierrot
スクエアカラーのブラウスとデニムパンツを合わせて、親しみやすいクラシカルスタイルに。ブラウスの色が深いグリーンなので、デニムパンツも黒などのダークカラーが合いますね。トレンドトップス×デニムの着こなしは、今季のさまざまなスタイルに応用できそうです。
このコーディネートに使用したアイテム
出典:Pierrot
深みのあるカラーで秋冬のコーディネートに合わせやすいデニムパンツです。フロントにはピンタックが入っていて、すっきりとした美脚が望めます。シルエットは合わせやすいストレートで、飽きずに長く使えます。
コートやジャケットの生地で注目したいのは「キルティング」と「パファー」
コロナ以降のファッションでは、実用性とおしゃれを兼ねたアイテムへの関心が高まりつつあります。軽くて暖かいキルティングや中綿入りのアイテムもその一つで、これから冬に向けて、アイテムの数やバリエーションが増えそうです。昨年から話題になっているパファーと呼ばれる生地についてもチェックしてみましょう。
キルティング
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ダウンに比べて軽い感覚のキルティング生地。日常のジャケットやコートの生地として使い勝手がよく、通勤用のアウターにもぴったりです。最近のファッションではストレスフリーが継続のテーマになっていて、扱いやすいキルティングの服を加えるブランドが増えています。今季はクラシカルスタイルに合う上品なデザインも見つかりますよ。
パファー
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今シーズンは「パファージャケット」や「パファーコート」という新鮮な響きのアイテムもトレンドインしています。「パファー」は生き物のふぐを示す英語で、海外では中綿やダウン入りのアウター全般に対して使われることが多い言葉です。特に、ステッチの少ないふんわりとしたものや、ボリュームのあるシルエットのアウターに対して、パファーという表現を使うことが多い様子。保温性とトレンド感を重視したい方は要チェックです。
秋冬はトレンド生地で大人のクラシカルスタイルを楽しみましょう
出典:Re:EDIT
2020-2021秋冬に話題のトレンド生地をご紹介しました。ここまで読んでいただいた方の中には、買い足したいアイテムのイメージが大体決まった方もいらっしゃるかもしれませんね。
薄手の生地はすぐに使えるので、ぜひ明日からのコーディネートに取り入れてみてください。
厚手の生地については、まずバッグや襟元の小物でプラスしてみるのもいいですね。
季節の深まりとともに、トレンド生地をおしゃれに取り入れてみてください。
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ライター紹介
Saori
一般財団法人 日本能力開発推進協会「メンタル心理カウンセラー」
日本インストラクター技術協会「服飾インストラクター」
心理カウンセラーとしてカウンセリングを行う傍ら、更なる学びを求めて大学に通う。全ての女性がハッピーになれるような、ファッションからビューティーまで幅広く情報をご提案致します。