2022-23年秋冬のコレクションが開催され、ショップの店頭には早くも新シーズンのアイテムが続々と登場しています。
スタイルのベースは秋冬に人気のクラシカルファッションですが、今風にアレンジされていたり、目を惹く色柄が使われていたりなど、昨年とはその内容が変化している様子。
そこでこの記事では、昨年との違いに注目し、30代40代の皆さんに向けて今季のファッショントレンドを解説します。
今回は、スタイル、カラー、柄、素材についてご紹介します。
2022-23年秋冬おすすめ服・バッグ・シューズについてはこちら
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2022-23年秋冬ファッションでトレンドおすすめ服や小物を徹底リサーチ!
Contents
今季のテーマは「現代版のクラシックファッション」
右:Re:EDIT MIXドライタッチテーラードダブルジレベスト
2022-23秋冬のファッションは、クラシカルファッションを現代風にアップデートしたスタイルがトレンド。
着心地重視のゆったりとしたデザインが多かった昨年に比べると、動きやすさやスタイルアップを意識したデザインと着こなしが増えています。
鮮やかなカラーやアクセントになる柄など、春夏トレンドはそのまま継続中。
コロナ後の新時代に向けた、ポジティブさを感じるクラシカルスタイルが浸透しそうです。
昨年のクラシカルファッションとはどこが違うの?
①春夏のトレンドが継続中
今季のクラシカルスタイルにおける大きな特徴は、春夏に流行ったカラーや柄がそのまま使われていることです。
クラシックをテーマにしたファッションは、ここ何年か続く秋冬シーズンのトレンドで、昨年はクラシカルとモダンをミックスしたファッションが流行。
当時はパンデミック後に求められた落ち着きや調和を感じる、シックな色や心地よさを追求したファッションが主流でした。
春夏にはポジティブさをもたらす鮮やかなカラーやフレッシュな柄が多く登場し、その流れが今シーズンのファッションにも引き継がれています。
②クラシカルテイストは控えめ
クラシカルファッションといえば、リボンタイのブラウスやチェック柄のワンピースなど、往年の映画に出てくるような古典的なファッションの印象が強いかもしれません。
でも、今季のトレンドはテイストを控えめに取り入れるスタイルが多く、袖や胸元のフリルやリボンは小さく、チェック柄も落ち着いたトーンが主流です。
そのためカラーや柄のアイテムとも合わせやすく、日常のコーディネートにも取り入れやすくなっています。
③素材で季節感をアップ
グリーンやレッドをはじめとする鮮やかなカラー、ボーダーやストライプといったアクセントになる柄など、春夏のトレンドがそのまま続いている今シーズン。
変化をつけていくには、生地でいかに季節感を取り入れるかがカギになりそうです。
新作アイテムに多く使われているのは、立体感や上品さが特徴のツイード、滑らかな手触りのレザーなど。
暖かさと独自の素材感を楽しめるボアやキルティングを使うのもおすすめです。
トレンドカラー
ブルー、パープル、グリーン、イエロー、オレンジ、レッドなど、今シーズンは代表的なカラーのほとんどがトレンドインしています。
例年にみられる「春はペールカラー、夏はヴィヴィッドカラー、秋冬はダークカラー」という流れとは異なり、今年はずっとヴィヴィッドカラーが流行り続けていて、春夏に挑戦できなかった方も好みのカラーで新鮮さを楽しめます。
①ブルー、パープル
右:Re:EDIT リサイクルストレッチツイルゆったりタックテーパードパンツ
パンデミック以降、落ち着きや穏やかさを連想させるブルーが流行中です。
春夏から人気があるのは、ホワイトとくすみを少量含んだマリーナというブルー。
ここ数年トレンドだったペールブルーより一段濃くて、ニットやアウターでアクセントとして使っても素敵です。
パープルでは、米パントン社が2022年のカラーとして選んだ、ベリーペリという柔らかなブルー寄りのカラーに注目。
ほんのりとした女性らしさも感じられ、取り入れるとトレンド感をグッと高めてくれます。
パンツやスカートなどのボトムスの他、ワンピースやニットでも取り入れやすいカラーです。
②グリーン、イエロー
左:Re:EDIT 2WAYボリュームスリーブシアーブラウス
今年になって一気にアイテムの数が増えたグリーン。
鮮やかなケリーグリーンから針葉樹のようなダークグリーンまで、トレンド中なのでバリエーションが豊富です。
イエローについては、少量のホワイトが混じった明るいイルミネイティングイエローが人気で、冬にかけては深みのあるマスタードイエローも多く登場しそうです。
トレンドを堪能したい人は、ブラウス、ニット、ボトムスなどを使い、コーデの1/3~1/2でたっぷり取り入れてみるのがおすすめ。
さり気なく見せるなら、首元からニットを覗かせたり小物で取り入れたりしてもいいですね。
③レッド、オレンジ
右:DoCLASSE
今季のレッド系はヴィヴィッドなカラーが多く、たっぷりの面積で大胆に取り入れるスタイルが人気。
インパクトが強いカラーですが、シンプルなパンツやトップスは思いのほかスタイリングがしやすく、着こなしが決まりやすい点が魅力です。
街でも取り入れる人が増えはじめているレッドやオレンジ。
クラシカルなコートやブラウン系のチェック柄とも合わせやすいですよ。
お肌の血色感も高めてくれるため、寒さでくすみやすい秋冬には積極的に取り入れたいですね。
④モノトーン
今季のクラシカルファッションを今風に見せる要にもなっているのが、ベースに使われているモノトーンのアイテムです。
ベーシック感や洗練を印象づけたところに、軽めのクラシカルテイストをトッピング。
このバランスが取り入れやすさと着まわしやすさにも繋がっています。
アクセントとして使う2つのおすすめは、ストライプやボーダーなどモノトーンの柄を取り入れるスタイルと、パイピングや装飾でブラックに少量のホワイトを取り入れるバイカラーのスタイル。
知的でシャープな印象に仕上がるため、オフィスカジュアルにも活用できます。
小物使いでは小さめの黒いバッグがトレンドアイテムに浮上中ですよ。
⑤ブラウン、キャメル
右:Re:EDIT ヴィーガンレザースクエアトゥミドルブーツ
ベースカラーではブラウンやキャメルのアイテムも多く登場し、しっとり上品にシーズンムードを盛り上げています。
木々や大地を思わせるブラウンやキャメルは、木の葉のグリーンや果実のレッドなどをなじませやすく、差し色を使った着こなしの土台として大活躍。
赤みを含むココアブラウン、黄みを感じるキャメル、グレージュの入ったトープなど、色味の違うカラーがたくさん登場しているので、自分の肌やカラーアイテムと相性のいいものを選びたいですね。
トレンド柄
ボーダー柄やストライプ柄など、ベーシックな柄が引き続きトレンド。
これらの柄をクラシカルスタイルに取り入れ、現代風にアレンジするスタイルが人気です。
落ち着いた色合いのヴィンテージ柄やチェック柄も登場しています。
①ボーダー
春夏ファッションでは、ホワイト×ブラックやホワイト×ネイビーなど、ベーシックな配色のボーダー柄が大流行しました。
今季もこのトレンドは継続中で、ベーシックとクラシックが融合したスタイルが広がりそうな予感です。
注目を集めている着こなしのひとつが、ボーダーニットにツイード素材のジャケットやジレを羽織ったコーディネート。
ボーダー柄がカジュアルダウンしてくれるので、旬の素材を日常に落とし込みやすくなります。
今季のボーダーはクラシカルスタイルに取り入れて新鮮に装いたいですね。
②ストライプ
Re:EDIT 2WAYストライプ柄ボウタイシャツワンピース
春夏ファッションでも多くのアイテムに使われていたストライプ柄。
今季はボウタイやボリュームスリーブなど、クラシカルなスタイルに合わせやすいデザインが増えてきています。
カラーも秋冬らしく変化し、ネイビーやブラウンなどのダークカラーが主流になるでしょう。
ツイードジャケットやニットと合わせればシーズンムードが高まり、今シーズンらしい現代的なクラシカルスタイルが完成します。
③ヴィンテージ柄
取り入れるとシーズンムードを高めてくれるのが、レトロな花柄やペイズリー柄といったヴィンテージ調のプリント。
ハイブランドのコレクションでは、スカーフの柄を使ったスカートやワンピースも使われ、ブーツやハンドバッグと上品にコーディネートされていましたよ。
主役アイテムとして取り入れれば、すぐにトレンド感のあるコーディネートを楽しめるでしょう。
シックな色合いの幾何学模様やパターン柄などもおすすめです。
④チェック
クラシカルスタイルには欠かせないチェック柄。
今シーズンのチェック柄は落ち着いた配色がメインで、ベージュ、グレー、ブラウンなどが多く使われています。
鮮やかなカラーのアイテムを合わせても喧嘩をしないので、ジャケットやコートで取り入れても着まわしが利き、コーディネートで活躍する機会が増えそうです。
チェック柄に織り上げたツイードやジャガードで取り入れれば、重厚感のある大人のクラシカルスタイルに仕上がるでしょう。
トレンド素材
春夏から続くトレンド要素が多い今シーズン。
着こなしに差をつけるには、秋冬らしい素材をじょうずに取り入れるのがポイントです。
①ツイード
シーズン素材の筆頭は、クラシカルな印象を高めるツイード素材。
現代版のクラシカルスタイルとして着こなす場合は、日常使いのアイテムでカジュアルダウンするのが肝です。
表情豊かに織り上げたミックスツイードのジャケットは、ボウタイのブラウスを中に着てフェミニンに。
ボトムスにデニムパンツを合わせて、かしこまりすぎない抜け感のあるコーディネートに仕上げてみて。
アイテムのバリエーションは、厚手素材だとジャケットやジレが、薄手素材ではワンピースやパンツが多く登場していますよ。
②レザー
秋冬コレクションでは、複数のブランドがレザーを多く使うスタイルを提案していました。
サステナブルファッションが浸透しつつあり、アイテムの多くは人工的に作られたエコレザーがメインです。
具体的には、レザーパンツやライダースジャケットなどが目立ち、ロング丈のレザーブーツを使った上品な乗馬風スタイルにも注目が集まっています。
アクセントとして持つ、小さめのレザーバッグも流行の予感。
黒のハンドバッグやカラフルなレザーの巾着バッグをアクセサリー代わりに添えるのもおすすめ。
冬にかけてミドル丈ジャケットやロングコートなども多く登場しそうです。
③ファー、ボア
秋冬アイテムの定番になりつつあるファーやボアのアイテム。
2022-23の秋冬ファッションにも、ブルゾンやジレなどのアイテムで登場しはじめていますよ。
今季のクラシカルスタイルでは、ボアのジレをボリュームスリーブのブラウスに羽織る着こなしや、ファーブルゾンをマーメイドスカートに合わせる着こなしが流行しそう。
素材の持つ温かみや可愛らしさもプラスされて、優しい印象のクラシカルスタイルに仕上がるでしょう。
軽量で保温性に優れている点も大きな魅力です。
④キルティング
実用的で取り入れやすいキルティングのアイテムは、本格的な冬に向けてアイテムの数が増えてくるでしょう。
フレアスカートやマーメイドスカートなど、今季はクラシカルなデザインもお目見えし、キルティングアイテムのバリエーションが広がりました。
生地のハリでシルエットがきれいに出るため、スタイルアップの視点でも取り入れてみたいアイテムです。
小物でキルティングを取り入れるなら、コンパクトなキルティングレザーのバッグがおしゃれ。
ゴールドチェーンのついたタイプは、大人のクラシカルスタイルに気品を与えてくれるでしょう。
キルティング生地を使ったオーバーサイズのベストやブルゾンは、真冬の防寒対策に重宝すること間違いなしです。
⑤光沢生地
コーディネートにエレガントな印象を残すのが、滑らかなサテン、高級感あふれるタフタ、とろみのあるグロッシーツイルなど、控え目な光沢感を持つ生地です。
トレンド継続中のシアー素材も、秋冬は光沢のある生地がメインになりそう。
光沢がドレープの陰影を際立たせるので、フレアスカートやマーメイドスカートで取り入れるととてもきれいですよ。
セットアップで揃えておけばオケージョンに活躍し、日常では上下別でコーディネートに多用できます。
ハイブランドのコレクションでは、クラシカルスタイルにラバーブーツやツヤのあるバッグを添えたスタイルも目立っていましたよ。
本命アイテムを先取りして楽しみたい、2022-23秋冬のクラシカルファッション
現代版のクラシカルスタイルをテーマに、鮮やかなカラーとベーシックな柄でアクセントをつけた今季のファッション。
パンデミックや外出自粛を経て、作り手と着る側のニーズがともに大きく変化し、装いには「今この時を楽しもう」という意思が感じられます。
春夏から続くトレンド要素も多く、今から取り入れて冬まで活用できる点も魅力です。
取り入れ方の順番としておすすめなのは、すぐに使えそうなファッション小物や、晩夏の温度調整に使える羽織りものから購入していくことです。
クラシカルテイストを少しずつ取り入れて、秋冬のトレンドを先取りしましょう。
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