30代に差し掛かると、ただ“カジュアル”というだけでは物足りなくなる。
大人としての落ち着きや品格を保ちつつ、どこかにトレンド感や軽快さを忍ばせたい。
そんな男性に向けて、今回は「都会的なシンプルカジュアル」をテーマに、夏に映えるコーディネートを10スタイル厳選しました。
ポイントは、“頑張りすぎないのに、ちゃんと洒落てる”こと。
ベーシックなアイテムを軸に、色のトーン・シルエットの妙・小物使いで、30代ならではのバランスを追求しました。
Tシャツやシャツ、ポロなどの定番をベースにしながら、きれいめスラックスやワイドパンツ、ショートパンツを巧みに取り入れることで、オンオフ問わず活躍する洗練された夏スタイルに仕上げています。
これからの季節、好印象をスマートに引き寄せるためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
- 1 今回のコーディネートの基本的なポイント
- 1.1 洗練された無地Tが主役。モダンに魅せる大人の白Tスタイル
- 1.2 アーバンミリタリーを軽やかに。黒とカーキの洗練バランス
- 1.3 ナチュラルトーンで魅せる。リネンでつくる都会のリゾート感
- 1.4 細ボーダー×ネイビーで仕上げる。知的に魅せる大人のマリン
- 1.5 ポロシャツでつくる都会のスポーツミックス。黒の品格を味方に
- 1.6 シャツとデニムで魅せる余裕。ヌケ感を操る大人のストリート
- 1.7 モノトーンで引き立つTシャツスタイル。抜けと品のバランス術
- 1.8 羽織りを“軽やかさ”で着こなす。夏のノーカラージャケット術
- 1.9 色を差すことで洗練される。黒とダスティカラーのモダンな関係
- 1.10 白×グレーで魅せる清涼モード。直線が描く都会の美学
- 2 大人カジュアルは「引き算」と「質感」で差がつく
今回のコーディネートの基本的なポイント
今回ご紹介するのは、30代男性に向けた“都会的な夏のカジュアルスタイル”。
ただ涼しく、ラフに着るだけでは物足りない。
求めたのは、「洗練」と「抜け感」の両立、そして“ただのカジュアル”に終わらせないための緻密なバランス感覚です。
ベースとなるのは、無地Tやポロシャツ、シャツといったシンプルなトップス。
そこに、素材の質感やシルエット、配色を通して「大人の余裕」や「軽やかさ」をプラスしました。
ワイドパンツやイージーパンツ、ショートパンツなども積極的に取り入れ、リラックス感と構築的シルエットのコントラストで都会的な印象を演出しています。
また、色使いにおいては、ホワイト・チャコール・ネイビー・カーキなど、落ち着きのあるニュートラルカラーを中心に据えつつ、ダスティグリーンやエクリュ、ライトブルーといった柔らかな色味を随所に差し込み、夏らしさと抜けをコントロール。
さらに、ミニマルなバッグやサンダル、メタルアクセサリーを駆使し、“引き算の小物使い”で都会的なまとまりを追求しました。
動きやすさや機能性を妥協せず、それでいて見た目に“美しさ”を宿すこと。
30代の今だからこそ似合う、静かで奥行きのある夏スタイルをご提案します。
洗練された無地Tが主役。モダンに魅せる大人の白Tスタイル
夏の定番である白Tシャツを、都会的に着こなすための鍵は「質」と「バランス」。
クリーンなホワイトに身を包んだオーバーサイズのTシャツは、程よいドロップショルダーとやや短めの丈感が今っぽい抜け感を演出。
合わせたのは、センタープレスの効いたウールライクなワイドパンツ。
チャコールグレーの深みが、白とのコントラストを引き立てつつ、大人の知性を感じさせる。
足元はレザーグルカサンダルで抜け感を添え、ミニマルなアクセサリーで引き算の美学を完成させた。
- クルーネックオーバーサイズTシャツ(ホワイト/コットン100%/ドロップショルダー)
- ウールライクタックワイドパンツ(チャコールグレー/ポリエステル混/センタープレス)
- レザーグルカサンダル(ブラック/ラバーソール)
- ミニレザーショルダーバッグ(シュリンクレザー調/ブラック)
- シルバーアクセサリー(ステンレスバングル&リング)
アーバンミリタリーを軽やかに。黒とカーキの洗練バランス
ミリタリーテイストを、ラフになりすぎず都会的に落とし込む。
黒の開襟シャツは、とろみのあるレーヨン混素材が動きにニュアンスを加え、軽さと色気を同時に纏える一着。
カーキのナイロンショーツは撥水性もあり、夏の街歩きにも快適。
足元には白のボリュームスニーカーで抜け感をつくり、ベースボールキャップと撥水バックパックはブラックで統一。
計算された引き算が、男らしさをより洗練されたものへと引き上げる。
- 開襟シャツ(ブラック/レーヨン混/やや光沢あり)
- ナイロンカーゴショートパンツ(カーキ/撥水素材/ウエストドローコード付き)
- ボリュームスニーカー(ホワイト/メッシュ×合皮)
- ロゴ無しベースボールキャップ(ブラック/ツイル素材)
- 撥水ナイロンバックパック(ブラック/PCスリーブ付き)
ナチュラルトーンで魅せる。リネンでつくる都会のリゾート感
夏にこそ映えるのは、自然体でいながら計算された抜け感。
ライトグレージュのオープンカラーシャツは、レーヨン混のしなやかな素材で動きと艶を生み出し、品の良さを引き出す一枚。
合わせたベージュのリネンイージーパンツは、ドライな質感と軽やかな落ち感が絶妙で、淡色同士のグラデーションが上級者の雰囲気を漂わせる。
足元はスエードのサンダルで柔らかさを、バッグとサングラスで都会的なエッジを添えた、洗練されたリラックススタイル。
- オープンカラーシャツ(ライトグレージュ/レーヨン×ポリエステル/ボックスシルエット)
- リネンブレンドイージーパンツ(ベージュ/リネン×コットン/ストレート〜テーパード)
- スエードトングサンダル(ブラウン/クッションソール)
- クロスボディサコッシュバッグ(ベージュ/キャンバス地)
- ラウンドメタルサングラス(マットゴールド/ライトブラウンレンズ)
細ボーダー×ネイビーで仕上げる。知的に魅せる大人のマリン
定番のボーダーTも、細ピッチと計算された配色でグッと大人の表情に。
ネイビー×白のボーダーTは、ボートネックに近い襟ぐりと短めの着丈が今の空気をまとい、清涼感と上品さを兼ね備える。
合わせたテーパードスラックスは濃紺のマットトーンで、センタープレスが入った美シルエット。
キャンバスの白スニーカーで抜け感をつくり、生成りのトートバッグで優しさをひとさじ。
ナチュラルと都会感を絶妙にブレンドした、完成度の高いサマーマリン。
- 細ピッチボーダーTシャツ(ネイビー×ホワイト/コットン/ボートネック寄り)
- テーパードスラックス(ネイビー/ポリエステル×レーヨン/くるぶし丈)
- キャンバスローカットスニーカー(ホワイト/シューレース:ベージュ)
- キャンバストートバッグ(生成り×ネイビー/A4サイズ)
- レザーブレスレット(ブラウン/一連巻き)
ポロシャツでつくる都会のスポーツミックス。黒の品格を味方に
スポーティーなポロシャツを、ストリートに寄せすぎず大人っぽく昇華させる。
その鍵は、素材とシルエット。
ブラックの鹿の子ポロは、吸汗速乾機能を備えたサラリとした質感で、ボタンレスの首元がミニマルな抜け感を演出。
合わせたのは、チャコールグレーのナイロンジョガーパンツ。
足元はグレートーンのニューバランス系スニーカーで軽やかに、キャップとウエストバッグは黒で統一し、カラーの主張を抑えることで、洗練されたアクティブスタイルが完成する。
- 鹿の子ポロシャツ(ブラック/コットン×ポリエステル/ボタンレス・ミニマルデザイン)
- ナイロンジョガーパンツ(チャコールグレー/撥水ナイロン×PU/裾リブなし)
- ローテクスニーカー(ライトグレー/ニューバランス系)
- ベースボールキャップ(ブラック/ロゴ無し・浅めクラウン)
- ウエストバッグ(ブラック/ナイロン製・斜めがけ仕様)
シャツとデニムで魅せる余裕。ヌケ感を操る大人のストリート
カジュアルに偏りがちなバギーデニムを、品よく着こなすならトップスに“しなやかさ”を。
サックスブルーのストライプシャツは、オーバーサイズのボックスシルエットで風を孕み、視線を上に集める効果も。
インナーはなしで1枚着、前だけ軽くタックインすれば一気に洗練度が増す。
ウォッシュの効いたライトブルーデニムと、黒のスポーツサンダルが涼しげな足元を演出。
小物はメッシュ素材で統一し、ストリートに知的さを溶け込ませた夏コーデ。
- ストライプシャツ(サックスブルー×ホワイト/コットンポプリン/オーバーサイズ)
- ワイドバギーデニムパンツ(ライトブルー/12オンスデニム/5ポケット仕様)
- スポーツサンダル(ブラック/ナイロンベルト/厚底ソール)
- ステンレスチェーンネックレス(マットシルバー/細めタイプ)
- メッシュトートバッグ(ブラック/大容量・ナイロン持ち手)
モノトーンで引き立つTシャツスタイル。抜けと品のバランス術
グラフィックTシャツは、モノトーンでまとめると都会的な雰囲気が際立つ。
白地に小さな黒ロゴのみを配したTシャツは、無駄を削ぎ落とした静かな主張が魅力。
組み合わせるのは、センタープレスの効いたブラックスラックス。
テーパードシルエットと足首がのぞく丈感で、Tシャツとのバランスを洗練された印象に仕上げてくれる。
革靴ライクな黒スニーカーと、最低限のアクセサリー、コンパクトなショルダーバッグで“隙のない抜け感”を体現したモダンストリート。
- グラフィックTシャツ(ホワイト/コットン/左胸ワンポイントロゴ)
- テーパードスラックス(ブラック/ポリエステル×レーヨン/センタープレス)
- レザー調スニーカー(ブラック/外羽根仕様/ラウンドトゥ)
- ミニショルダーバッグ(ブラック/合皮/フラップ式)
- スマートウォッチ(ブラック/ラウンド型/シリコンベルト)
羽織りを“軽やかさ”で着こなす。夏のノーカラージャケット術
夏にジャケットを着るという選択。その鍵は、素材感とシルエットにある。
ネイビーのノーカラージャケットは、リネン混の軽やかな風合いが涼しげで、首元の抜けと前開きの軽さが都会的な余裕を演出。
インナーにはクリーンな白のタンクトップを挿し込み、素肌感と品のバランスをコントロール。
ベージュのツイルショートパンツでナチュラルなカラーを加え、足元は白のスリッポンで軽快に。
仕上げにダークブラウンの巾着バッグでほんの少しのクラシックを添えた。
- ノーカラージャケット(ネイビー/リネン×レーヨン/腰丈・ボタンレス)
- コットンタンクトップ(ホワイト/リブ仕様/やや厚手)
- ツイルショートパンツ(サンドベージュ/コットン/ワイドシルエット)
- スリッポンシューズ(ホワイト/キャンバス/フラットソール)
- レザー巾着バッグ(ダークブラウン/ショルダー兼用)
色を差すことで洗練される。黒とダスティカラーのモダンな関係
黒Tシャツを主役にしながらも、どこか涼しげで柔らかな印象をつくりたい。
そんなときは、ボトムにくすみカラーを取り入れるのが正解。
コンパクトなサイズ感のブラックTは、首元や袖の締まり具合で“きちんと感”を確保。
合わせたスラックスは、ダスティグリーンのカラーとくるぶし丈のバランスで軽さを演出。
足元には光沢感のあるダービーシューズを配し、全体を引き締めながらも、サングラスと型押しバッグで個性と深みを添えた大人のカラースラックスコーデ。
- クルーネックTシャツ(ブラック/コットン×モダール/レギュラーフィット)
- カラースラックス(ダスティグリーン/ポリエステル×レーヨン/センタープレス・くるぶし丈)
- ダービーシューズ(ブラック/ポリッシュレザー/ラウンドトゥ)
- クラッチバッグ(ブラック/合皮・クロコ型押し)
- セルフレームサングラス(ダークブラウン/ライトグリーンレンズ)
白×グレーで魅せる清涼モード。直線が描く都会の美学
ミニマルでモード感のある装いを、重たくならずに着こなすには“色と構造”が鍵になる。
アイスグレーのスタンドカラーシャツは、比翼仕立てで装飾を抑え、涼しげな印象と縦のラインを強調。
白のワイドパンツは、2タックの奥行きと落ち感のある素材が大人の余裕を醸し出す。
足元には厚底ローファーで重心を低く見せず、バッグやウォッチなどの小物はシャープなディテールで統一。
静かな主張が生きる、都市に馴染むサマーモードスタイル。
- スタンドカラーシャツ(アイスグレー/リヨセル×コットン/比翼・ストレートシルエット)
- ワイドスラックス(エクリュホワイト/ポリエステルツイル/2タック・フルレングス)
- 厚底ローファー(ブラック/3cmヒール/ステッチ入りソール)
- ミニショルダーバッグ(ブラック/合皮・クロコ型押し/ゴールド金具)
- メタルウォッチ(シルバー/ミニマルフェイス/メッシュベルト)
大人カジュアルは「引き算」と「質感」で差がつく
30代という年代は、シンプルな服装ほど“ごまかし”がきかない。
今回ご紹介した10のスタイルは、いずれも「素材感」「サイジング」「色の抜け感」などにこだわることで、無理なく洗練された印象を作り出すことを意識しました。
高価なブランドで固める必要はありません。大切なのは、どこかに知性を感じること、そして全体のトーンを“静かにまとめる”こと。
特に夏は軽装になりがちな季節だからこそ、「何を足すか」ではなく「何を引くか」に美意識が表れます。
季節に寄り添いながら、あなたらしい“都会的カジュアル”を完成させてください。
30代のファッションは、まだまだ進化できます。
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